ファクタリング審査なしは危険?絶対借りれる広告に注意

ファクタリングで「審査なし」、「絶対借りれる」、「誰でも借りれる」と書かれた広告には注意が必要です。

ファクタリングは売掛債権を買い取る資金調達方法ですが、必ず必要書類を提出することになり審査が必要となります。

売掛先や請求書、通帳、契約書、入金履歴などを見て、売掛債権が本当にあるかや期日に回収できそうかを確認されます。

しかし資金繰りに余裕がないときほど、強い広告表現に引っ張られやすくなります。「審査なし」と書かれていてもこれらの書類を基に審査されるということは前提として覚えておいてください。

  • 審査なし絶対借りれるという表現は慎重に見る
  • 誰でも借りれる必ず通るという表現だけで選ばない
  • 審査で見られる内容は売掛先・請求書・通帳・契約書の整合性
  • ブラックでも利用可能という広告は条件を細かく見る
  • 悪質業者偽装ファクタリングの可能性も考える

ファクタリングに審査なしはあるのか

ファクタリングは売掛債権を買い取る取引ですが、審査や確認が不要になるわけではありません。

ファクタリング会社は買い取った売掛債権を回収できなければ損失を受けます。そのため売掛先が期日に支払える相手か、請求書の内容が本当に発生しているか、過去の入金履歴と矛盾がないかを見ます。

「審査なし」と書かれていても、実際には簡易確認や事前診断を指しているだけの可能性があります。また本審査の前の仮審査のことを指している可能性もあります。

ファクタリングは売掛債権の売買

ファクタリングは売掛金を入金日前に資金化する方法です。銀行融資のようにお金を借りる仕組みとは違い、売掛債権を買い取ってもらう形になります。

ただし売掛債権を買い取る側からすれば、その売掛金が本当に入金されるかを見る必要があります。つまり審査という名前でなくても、何らかの確認は入ると考える方が自然です。

参照ファクタリングの仕組み 

「審査なし」は言葉の意味を分けて見る

「審査なし」という広告を見たときは、次のどれを意味しているのかを分けて見ます。

  • 信用情報機関への照会をしないという意味
  • 銀行融資のような決算審査をしないという意味
  • 事前診断だけなら簡単という意味
  • 書類確認をほとんどしないという意味
  • 本当に何も確認しないという危険な意味

この中で危険なのは、本当に何も確認しないように見せる広告です。

売掛先も請求書も通帳も見ずに資金を出すのであれば、正規のファクタリングとは別の仕組みが隠れている可能性もあります。

 

B社長

「審査なし」という言葉だけで飛びつくな。見るべきなのは「何を確認しないのか」だ。
書類も売掛先も見ない話ならかなり慎重に考えた方がよい。

 

「絶対借りれる」、「誰でも借りれる」広告に注意する理由

ファクタリングは借入ではないため、「借りれる」という表現自体にも注意が必要です。

広告上では「絶対借りれる」、「誰でも借りれる」、「必ず通る」、「ブラックでも利用可能」といった言葉が使われることがあります。

しかしファクタリングは、売掛債権の買取であり、貸付とは違う資金調達方法です。

強すぎる広告表現だけで申し込むと、高い手数料、不利な契約条件、偽装ファクタリングなどのリスクを見落としやすくなります。

「絶対」、「必ず」は資金繰りで危険な言葉

資金繰りに困っているときほど、強い言葉に反応しやすくなります。「絶対借りれる」と書かれていると、断られないと感じるかもしれません。

しかし売掛債権の内容、売掛先の信用力、請求書や通帳の内容によって判断されます。

ファクタリングは、赤字決済、税金滞納、銀行融資NGの状態でも相談できるケースはあります。これは他の資金調達方法と比べるとよい点です。ただしそれは「誰でも通る」という意味ではありません。

「ブラックでも利用可能」は条件を見ないと危ない

ファクタリングでは、銀行融資のように利用者本人の信用情報だけで判断されるわけではありません。

売掛先や売掛債権の内容が重く見られます。

そのため信用情報に不安がある方でも相談できるケースはあります。

一方で「ブラックでも必ず利用できる」とは言えません。

広告で不安をあおり比較しにくい条件を出してくる業者もあるため、だからこそ、どのような内容、どのような流れで契約が進むのかを事前に確認するべきとなるのです。

「借りれる」という表現で貸付に近い契約を隠していないか

ファクタリングは売掛債権の売買として行われるのが基本です。つまり貸金ではありません。

契約書が金銭消費貸借契約になっていたり、買戻しに近い条件が入っていたりする場合がないかを確認したいところです。

金融庁も、ファクタリングを装って貸金業登録のない業者が違法な貸付けを行っている事案について注意喚起しています。

危ないファクタリング会社の見分け方を先に見たい場合は、以下の記事で詳しく説明しています。

参照危ないファクタリング会社の見分け方 

ファクタリング審査で見られる主な内容

ファクタリング審査で見られるのは自社の信用だけではありません。

注目されるのは「売掛先が支払える相手か」、「売掛債権が実在するか」、「請求書・通帳・契約書・入金履歴の内容に矛盾がないか」などです。

それらをしっかりと矛盾なく証明することができれば、ファクタリング会社から信用してもらいやすくなることでしょう。

売掛先の信用力

ファクタリング会社は売掛先が期日に支払える相手かを見ます。売掛先とは請求書の相手先です。

たとえば長く取引している法人であったり、過去に入金履歴がある取引先であれば説明しやすくなります。ところが取引が始まったばかり、支払い遅れがある、事業実態を説明しにくい相手の場合は慎重に見られやすくなります。

売掛債権が本当にあるか

請求書があるだけでは取引が本当に発生しているかを判断しにくい場合があります。

なぜなら請求書は簡単に作ることができてしまうためです。つまり偽装です。

次のような資料があると、売掛債権の存在を説明しやすくなる、つまり偽装の疑いを払しょくしやすくなります。

  • 請求書
  • 契約書
  • 発注書
  • 納品書
  • 検収書
  • 取引先とのメール
  • 過去の入金履歴

すべての書類を用意できないかもしれません。それでも「何を納品したのか」、「いつ請求したのか」、「いつ入金される予定なのか」を説明できる状態にしておくと、話が進めやすくなります。

請求書・通帳・契約書・入金履歴の整合性

ファクタリング会社の審査がスムーズに進まない場合、それは書類が足りない場合だけではありません。

たとえば書類同士の内容が合っていない場合には、追加説明を求められることになります。

  • 請求書の社名と通帳の入金名義が違う
  • 請求金額と過去の入金額が大きく違う
  • 契約書の相手名と請求先名が一致しない
  • 支払期日が請求書と契約書で違う
  • 通帳の入金履歴から取引の流れが見えない

このようなズレがある場合は、隠すよりも先に説明できるようにしておく方がよいでしょう。

単なる表記ゆれなのか、契約上の相手と支払名義が違うだけなのか、過去の入金パターンと今回の請求に違いがあるのかを分けて見ます。

 

B社長

勘違いされることがあるが、審査で見られるのは「自社だけ」ではない。売掛先、請求書、通帳、契約書、入金履歴の話がつながっているかを見られる。

 

ファクタリング審査で見られる項目をさらに詳しく見たい場合は、以下の記事で説明しています。

参照ファクタリング審査で見られるポイント 

審査に不安がある場合に先に準備すること

審査では売掛金の入金予定と書類の内容が合っているかを見られます。

もし審査に不安があるのであれば、請求書や通帳、契約書について聞かれたときに、取引内容や入金予定を答えられるようにしておくと話がスムーズに進みやすくなります。

また相談時は、焦っている事情を強く出しすぎない方がよいでしょう。たとえば希望入金日は伝えて構いませんが、「今日中でないと困る」、「他に方法がない」と言いすぎると足元を見られるかの世があります。

業者によっては他社と比較しにくいタイミングまで審査や契約の話を引き延ばしたり、高い手数料を提示したりする可能性もあります。

最初に整理したい情報

あらかじめ整理しておきたいのは次の情報です。

  • 売掛先名
  • 請求金額
  • 入金予定日
  • 請求内容
  • 過去の入金履歴
  • 契約書の有無
  • 発注書や納品書の有無
  • 希望入金日

これらが整理できていると、ファクタリング会社も審査をする上で判断しやすくなります。

相談時は焦っている事情を前面に出すより、希望入金日、売掛先名、請求金額、入金予定日、過去の入金履歴、用意できる書類を事務的に伝える方がよいでしょう。

契約書がない場合は代わりの資料を見る

契約書がないからといって、ファクタリングを利用できないというわけではありません。

発注書、納品書、検収書、メール、チャット履歴、過去の請求書、通帳の入金履歴などで取引の流れを説明できれば利用できる可能性はあります。

ただしどの資料で代用できるかは、案件内容やファクタリング会社によって変わります。先に手元の資料を並べ、何があり、何がないのかを把握しておきたいです。

書類の加工や作り込みはしない

請求書や通帳画像を加工してはいけません。

金額、日付、名義、支払期日を実態と違う内容に変えると、審査に落ちるだけでは済まない可能性があります。

書類偽造のリスクに関しては以下の記事で詳しく説明しています。

参照ファクタリングで書類偽造が危険な理由 

悪質業者や偽装ファクタリングを避けるための見方

「審査なし」「絶対借りれる」といった広告を見たときは、契約書にどのような条件が書かれているかを細かく確認します。

たとえば手数料はいくら差し引かれるのか、売掛先から入金されなかった場合に自社が支払う義務を負うのか、買戻しに近い条件が入っていないかです。

広告の言葉だけで申し込むと、不利な契約や偽装ファクタリングの可能性を見落としやすくなります。

金融庁はファクタリングを装った違法な貸付けや、高額な手数料・大幅な割引率による契約に注意喚起しています。なぜならファクタリング会社の中には、契約書に債権譲渡と書かれていても実態として貸付に近い取引と判断される業務を行っているケースもあるとされるためです。

広告の言葉だけではなく、手数料、買戻し、償還請求権、契約書の控え、会社情報まで見る必要があります。

危ない広告表現の例

次のような表現を見た場合は、それぞれの条件を細かく確認したいです。

  • 審査なしで即日入金
  • 誰でも借りれる
  • 絶対借りれる
  • 必ず通る
  • ブラックでも必ず利用可能
  • 他社NGでも100%対応
  • 書類不要で資金調達

これらの表現があるから違法とは断定できません。ただし資金繰りに困っている人の不安につけ込む広告である可能性があります。

契約前に見るポイント

契約前には次の点を見ます。

  • 契約書が債権譲渡契約になっているか
  • 手数料の総額と内訳がわかるか
  • 売掛先が支払わなかった場合の負担がどうなるか
  • 買戻しや償還請求に近い条件がないか
  • 契約書の控えを受け取れるか
  • 会社名、所在地、代表者、連絡先が明確か
  • 入金後に何をすればよいか説明があるか

ファクタリングを利用する際に利用者が注目するのは「手数料の金額」でしょう。ところが「手数料がいくらか」だけで選ぶと危険かもしれません。

手元に残る金額、契約後の流れ、売掛先から入金された後の対応まで見たいです。

偽装ファクタリングの可能性がある契約

次のような契約は偽装ファクタリングの可能性を考えます。

  • 売掛債権の買取代金が債権額に比べて著しく低い
  • 契約書に売買契約であることが明確に書かれていない
  • 売掛先が支払わない場合に買戻しを求められる
  • 利用者自身の資金で支払うよう求められる
  • 実態として返済を前提にした契約になっている

金融庁は、ファクタリングとして行われる取引でも、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるものは貸金業に該当するおそれがあると説明しています。

少しでもおかしいと感じる場合は、契約前に立ち止まる方がよいでしょう。

 

B社長

広告の言葉より契約書を見ろ。「審査なし」よりも、買戻し、償還請求、手数料、入金後の流れの方が大事だ。ここを見ないと後から苦しくなる。

 

赤字・税金滞納・銀行融資NGでも相談できるケースはある

赤字、税金滞納、銀行融資NGでも、ファクタリングの利用ができるケースはあります。

ただし必ず利用できるという意味ではありません。

ファクタリングでは利用者本人の状況だけでなく、売掛先の信用力や売掛債権の内容も見られます。むしろそちらの方に重きを置いているファクタリング会社もあるほどです。

赤字でも見られるのは売掛債権の内容

赤字の場合でも、売掛先がしっかりしており請求書や通帳で取引の流れを説明できれば相談できる可能性があります。

ただし赤字が続いている場合は、資金繰り全体も見られやすくなります。一度ファクタリングで資金を用意できても、翌月も同じ問題が起きるなら別の対策も必要となります。

税金滞納がある場合は隠さない

税金滞納がある場合、ファクタリング会社は入金後の資金の流れや差押えリスクを慎重に見ることがあります。

滞納があること自体よりも、今後の支払い予定、差押えリスク、売掛金への影響をどう見るかが問題になります。もし相談時にこれらの情報を隠しても、通帳や支払状況から見えることがあります。

変に大事な情報を隠してしまうと、ファクタリングの利用が難しくなる可能性が高まってしまいます。

銀行融資NGでもファクタリングが合うとは限らない

銀行融資が難しい場合でも、ファクタリングで資金調達ができるケースはあります。売上は立っているが入金が遅い、支払い期日が先に来る、短期で資金をつなぎたい場合などです。

一方で売掛金がない、入金予定が不明、毎月の赤字を埋めるために使う場合は、たとえファクタリングを利用したとしても解決しにくいケースもあります。そのため資金調達方法を選ぶときは、今必要なお金だけでなく、次の入金でどう戻すかなど、先のことまで考える必要があります。

安全に相談するための伝え方

ファクタリング会社に相談するときは焦っている事情を強く伝えるより、売掛先名や請求金額、入金予定日などを正確に伝える方が話を進めやすくなります。

「今日中でないと困る」、「他に方法がない」と伝えすぎてしまうと、足元を見られ条件交渉で不利になる可能性があります。

希望入金日は伝えて問題ありません。ただし売掛先名、請求金額、入金予定日、通帳の入金履歴、契約書の有無を事務的に伝える方が判断しやすくなります。

相談時に伝える内容

相談時は、次の順番で伝えると話がまとまりやすくなります。

  • 希望入金日
  • 売掛先名
  • 請求金額
  • 入金予定日
  • 過去の入金履歴の有無
  • 契約書や発注書の有無
  • 現在そろっている書類
  • 資金の使い道

これらを先にまとめておくと、不要なやり取りを減らせます。

急ぎの相談でも、条件を比較する時間を少しでも残すことが大事です。

言わない方がよい伝え方

次のような伝え方は避けた方がよいでしょう。

  • 今日中でないと会社が終わる
  • 他では全部断られた
  • 手数料はいくらでもよい
  • 書類はあとで何とかする
  • 売掛先には絶対に連絡しないでほしい

資金繰りが厳しい状況を伝えること自体は問題ありません。ただし足元を見られやすい伝え方をすると、不利な条件でも断りにくくなります。

相談前に自社で見るべき最終チェック

相談前に次の5点だけでも見ておきます。

  • 請求書の相手先名は正しいか
  • 請求金額と入金予定日は説明できるか
  • 過去に同じ売掛先から入金があるか
  • 契約書や発注書で取引内容を説明できるか
  • 手数料を引いた後に手元へ残る金額で足りるか

たとえばこれら5点が曖昧なまま相談をしてしまうと審査に時間がかかりやすくなる、もしくは審査に通らない可能性があります。

反対にここが見えていると、たとえファクタリングが利用できなかった場合においても、別の資金調達方法を検討しやすくなります。

 

B社長

焦っていることを前面に出しすぎるな。希望日は伝えていい。しかし手数料はいくらでもよい、他に方法がない、と言いすぎると足元を見られやすい。手数料を高くされたり、不利な条件を提示されたりなどだ。

 

ファクタリング審査なし広告に関するよくある質問

「審査なし」、「絶対借りれる」という表現は、資金繰りに困っている人ほど気になります。

ただしファクタリングでは、売掛先、請求書、通帳、契約書、入金履歴などを見て判断されます。

ここでは検索されやすい疑問に絞って、危ない表現と現実的な考え方を整理します。

ファクタリングは審査なしで利用できますか?

審査や確認がまったくないと考えるのは危険です。

ファクタリング会社は、売掛債権が本当にあるか、売掛先が期日に支払えるか、請求書や通帳に矛盾がないかを見ます。

「審査なし」と書かれている場合でも、簡易診断や信用情報への照会なしという意味にとどまる可能性があります。

ファクタリングは絶対借りれるものですか?

ファクタリングは借入ではなく、売掛債権を買い取ってもらう資金調達方法です。

そのため「絶対借りれる」という表現だけで判断しない方がよいでしょう。

売掛先、請求金額、入金予定日、書類の整合性によって結果は変わります。

誰でも借りれるファクタリング会社はありますか?

「誰でも借りれる」と断定できるファクタリング会社はありません。

売掛債権の内容や書類の状態によって、相談できるかどうかは変わります。

誰でも利用できるように見せる広告は、手数料や契約条件を細かく見る必要があります。

ファクタリング審査が甘い会社はありますか?

「審査が甘い会社があります」とは断定できません。

会社ごとに見方は違いますが、売掛先の信用力や書類の整合性を見ない正規の取引は考えにくいです。

審査が不安な場合は、甘い会社を探すより、請求書・通帳・契約書・入金履歴のつながりをそろえる方が現実的です。

ブラックでもファクタリングは利用できますか?

信用情報に不安がある場合でも、相談できるケースはあります。

ただし必ず利用できるとは言えません。

ファクタリングでは売掛先や売掛債権の内容も見られるため、請求書、通帳、契約書、入金履歴を整理して相談する方が判断しやすくなります。

悪質なファクタリング会社を避けるには何を見ればよいですか?

広告の言葉ではなく、契約書、手数料、買戻し条件、償還請求権、会社情報を見ます。

契約書を出さない、手数料の内訳を説明しない、売掛先が支払わなかった場合に利用者へ支払いを強く求めるような契約は慎重に見た方がよいでしょう。

不安が残る場合は、契約前に弁護士などの専門家や公的相談窓口への相談も選択肢になります。

参考・出典

今回この記事を書くにあたり、ファクタリングの法的な注意点、偽装ファクタリング、悪質な金融業者、高額な手数料に関する説明は、公的機関の情報をもとにしています。

審査基準そのものは各社の判断によって異なるため、公式情報で確認できる範囲と、審査で見られやすい実務上のポイントを分けて記載しています。

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