ファクタリング会社から内容証明が届いたら?確認すべき契約書・請求内容・相談先

ファクタリング会社から内容証明が届いたら?確認すべき契約書・請求内容・相談先

ファクタリング会社から内容証明が届いたら、まず契約書・請求内容・売掛先からの入金状況を分けて確認します。

内容証明が届いたからといって、すぐに差し押さえや裁判になるとは限りません。ただし放置してしまうと「売掛先への通知」、「支払督促」、「訴訟」などに進む可能性はあります。

ここではファクタリング会社から内容証明が届いたときに見るべきポイントを、契約書・債権回収・取り立て・弁護士相談の順番で整理します。

  • 内容証明は、文書を送った事実と内容を証明する郵便
  • まず見るべきものは、契約書・請求金額・入金履歴
  • 2社間ファクタリングでは、売掛先から回収したお金の扱いが問題になりやすい
  • 悪質な取り立てが疑われる場合は、記録を残して専門家へ相談する
  • 資金繰りの問題が原因なら、次の支払い計画も同時に考える

ファクタリング会社から届く内容証明とは何か

内容証明はファクタリング会社が「この内容の文書を送った」という事実を残すために使われることがあります。

内容証明そのものに差し押さえをする力があるわけではありません。ただし請求内容、支払期限、今後の対応方針が書かれている場合があります。

無視してしまうと相手が次の手続きに進む材料になりやすいため、まずは中身を落ち着いて分けて見ることが大切です。

内容証明の基本的な仕組みや、売掛金回収で使われる場面は以下の記事で詳しく説明しています。

参照内容証明郵便で売掛金を回収する方法

 

内容証明は「文書を送った証拠」を残す郵便

内容証明とは、いつ、どのような内容の文書を、誰から誰あてに差し出したかを郵便局が証明する制度です。

ただし内容証明は文書に書かれた内容が正しいことまで証明する制度ではありません。

 

ファクタリング会社から内容証明が届いたときの確認ポイント

内容証明が届くと焦る人は多い。しかし内容証明は「相手の主張が届いた」という段階だ。
まず契約書と請求内容を見ろ。文面だけで全額正しいと決めつける必要はない。

 

そのためファクタリング会社から内容証明が届いたとしても、そこに書かれている請求額や主張がすべて正しいとは限りません。

まず見るべきなのは次の3つです。

  • 誰から届いたのか
  • 何を請求されているのか
  • いつまでに何を求められているのか

これらを見ないまま電話で反論したり、焦って支払ったりすると、あとから「何を根拠に請求されたのか」、「どこに反論できるのか」がわかりにくくなります。

内容証明が届く主な理由

ファクタリング会社から内容証明が届く理由は契約内容や状況によって変わります。

代表的には次のようなケースです。

  • 2社間ファクタリングで、売掛先から入金されたお金をファクタリング会社へ渡していない。
  • 売掛債権の内容に疑義がある。
  • 二重譲渡や書類の不整合を疑われている。
  • 契約で決めた連絡・支払い・報告をしていない。
  • 売掛先への債権譲渡通知に進む前の警告として送られている。

どれに当たるかは内容証明の文面だけでなく、契約書と実際の入金履歴を見ないと判断できません。

すぐに裁判や差し押さえになるとは限らない

内容証明が届くとすぐに裁判になると感じる人もいます。しかし内容証明はあくまで文書を送った記録を残す手段です。

一方で放置してよいものでもありません。

文面に「支払督促」、「訴訟」、「債権譲渡通知」、「売掛先への連絡」などが書かれている場合は、次の手続きに進む前段階の可能性があります。

届いた日、封筒、文面、差出人、配達記録はすべて保管しておきます。

内容証明が届いた直後に確認する5つのこと

届いた直後は、反論より先に「契約上の請求なのか」「金額が合っているのか」「売掛先からの入金後の問題なのか」を確認します。

ファクタリング会社への連絡を急ぎすぎると不利な発言を残してしまう可能性があります。まずは文書を読み、契約書と照らし合わせ、事実と主張を分けます。

内容証明の受取日から期限が短い場合は、早めに弁護士へ相談する選択肢も考えます。

1. 内容証明で何を求められているのか確認する

まず見るべきなのは、ファクタリング会社があなたの会社に何を求めているのかです。

内容証明には、次のような要求が書かれている場合があります。

  • 〇月〇日までにお金を支払ってください
  • 売掛先から入金されたお金をファクタリング会社へ渡してください
  • 支払わない場合は売掛先へ連絡します
  • 支払わない場合は法的手続きを検討します
  • 契約違反になっているため連絡してください

ここで大事なのは、書かれている内容をそのまま受け入れないことです。

まず冷静に、ファクタリング会社が何を求めているのかを見ます。

  • いくら支払うよう求めているのか
  • いつまでに支払うよう求めているのか
  • 売掛先から入金されたお金を渡すよう求めているのか
  • 売掛先へ連絡すると書かれているのか
  • 法的手続きに進むと書かれているのか

次に、その要求がファクタリング会社と交わした契約書の内容と合っているかを見ます。

あわせてファクタリング利用時に提出した請求書、売掛先との取引資料、通帳の入金履歴とも照らし合わせます。

たとえば売掛先からすでに入金されているのに、そのお金をファクタリング会社へ渡していない場合は、契約違反を主張される可能性があります。

一方で、売掛先からまだ入金されていない場合は話が変わります。

その場合は、売掛先が支払わないときに、あなたの会社が負担する契約になっているのかを見ます。

買戻し義務や償還請求権のような記載がある場合も慎重に見た方がよいでしょう。買戻し義務とは、売掛先から回収できなかったときに、利用者側が売掛債権を買い戻すよう求められる内容です。

償還請求権とは、売掛先が支払わなかった場合にファクタリング会社が利用者へ支払いを求められる権利のことです。

避けたいのは、内容をよく見ないままファクタリング会社へ連絡したり、相手の要求をそのまま受け入れてしまったりすることです。

 

ファクタリング会社から内容証明が届いたときに確認する内容

内容証明が届いたら、まず相手が何を求めているのかを見ろ。
次に契約書、提出した請求書、通帳の入金履歴と合っているかを確認するんだ。よくわからないまま連絡したり、要求をそのまま受け入れたりするのは避けた方がよい。

 

2. 請求されている金額の内訳を見る

次に、ファクタリング会社があなたの会社に求めている金額を見ます。

内容証明に金額が書かれていても、それが何のお金なのかを見ないまま支払うのは避けた方がよいです。

見るべき項目は次のとおりです。

  • 元の売掛金はいくらだったのか
  • ファクタリング会社から実際に受け取った金額はいくらか
  • 売掛先から入金された金額はいくらか
  • ファクタリング会社へ渡す予定だった金額はいくらか
  • 手数料や差額はいくらか
  • 遅延損害金が加算されているのか
  • 事務手数料や違約金が含まれているのか
  • 最終的にいくら支払うよう求められているのか

内容証明に書かれた金額が「何のお金なのか」わからない場合は、支払う前に内訳を見ます。

元の売掛金なのか、売掛先から入金された後にファクタリング会社へ渡す予定だったお金なのか、違約金や遅延損害金なのかで意味が変わります。

金額の根拠が契約書や過去のやり取りから読み取れない場合は、電話だけで約束せず、書面やメールで内訳を出してもらう方が後で経緯を追いやすくなります。

3. 売掛先から入金があったか確認する

2社間ファクタリングでは、売掛先からあなたの会社の口座へ入金され、その後にファクタリング会社へお金を渡す流れになることがあります。

この場合、売掛先からすでに入金されているのにファクタリング会社へ渡していないと、契約違反を主張される可能性があります。

通帳や入出金明細で、次の点を見ます。

  • 売掛先から入金された日
  • 入金された金額
  • 入金名義
  • 入金されたお金をファクタリング会社へ渡す期限
  • すでに一部でもファクタリング会社へ送金しているか

売掛先からまだ入金されていないのか。

それとも、売掛先から入金された後にファクタリング会社へ渡せていないのか。

ここで対応は変わります。

未入金の場合は、売掛先が支払わなかったときに誰が負担する契約なのかを見ます。

入金済みの場合は、そのお金をいつまでにファクタリング会社へ渡す契約だったのかを見ます。

4. 売掛先への通知が書かれているか確認する

内容証明には、売掛先へ連絡する、債権譲渡通知を出す、売掛先から直接回収するといった内容が書かれている場合があります。

売掛先へ連絡されると取引先との関係に影響する可能性があります。

そのため内容証明に売掛先への通知が書かれている場合は次の点を見ます。

  • どの売掛先へ連絡すると書かれているか
  • いつ連絡すると書かれているか
  • 何を理由に連絡すると書かれているか
  • 契約書に売掛先へ連絡できる条件が書かれているか
  • すでに売掛先へ通知されているのか、これから通知すると書かれているのか

3社間ファクタリングでは売掛先への通知や承諾を前提に進むことがあります。一方で2社間ファクタリングでは、売掛先に知られにくい形で契約していることがあります。

そのため2社間ファクタリングで売掛先への通知が書かれている場合は、契約書のどの条件に当たるのかを見ます。

取引先との関係に影響する可能性があるため、売掛先へ連絡される前に弁護士へ相談することも考えます。

5. 期限と連絡先をメモする

内容証明に「〇月〇日までに支払ってください」、「〇日以内に回答してください」と書かれている場合は、その日付をメモします。

期限が近い場合でも焦って口頭で約束しない方がよいです。

まず次の内容を控えておきます。

  • 内容証明を受け取った日
  • 支払いを求められている日
  • 回答を求められている日
  • ファクタリング会社の担当者名
  • 連絡先
  • 弁護士名や法律事務所名の有無

そのうえで「いつまでに返答するか」を決めます。

相手に連絡する場合は感情的に説明しない方がよいです。「契約書と入金履歴を見たうえで、〇月〇日までに返答します」のように伝える内容を絞ります。

支払う、分割を相談する、金額の内訳を求める、弁護士へ相談する。

どの対応を取る場合でも電話だけで済ませず、メールや書面で記録を残しておくとあとで経緯を追いやすくなります。

やってはいけない対応

内容証明が届いた直後に一番避けたいのは、「放置、口約束、証拠を残さない連絡」です。

 

ファクタリング会社からの内容証明で避けたい対応

一番まずいのは怖くなって放置することだ。
次にまずいのは焦って電話だけで約束すること。残すべきものは文書、メール、通話メモだ。

 

ファクタリング会社からの請求に納得できない場合でも、文書を無視すると不利になる可能性があります。反対に焦って「払います」、「すぐ送ります」と伝えると、あとで金額や契約内容を争いにくくなる場合もあります。

大事なのは、記録を残しながら事実関係を把握すること、そして整理することです。

放置する

内容証明を放置してしまうと、相手が次の手続きに進む可能性があります。

支払督促や訴訟に進むかどうかは相手の判断ですが、放置はおすすめできません。ただし「すぐ支払うしかない」という意味でもありません。

回答する前に、契約書や入金履歴、請求額の内訳を確認します。

電話だけで済ませる

電話で話すこと自体が悪いわけではありません。

しかし電話だけでやり取りすると、あとから言った言わないの問題になりやすいです。

電話をする場合は次のように記録を残します。

  • 日時
  • 相手の会社名
  • 担当者名
  • 話した内容
  • 次に求められた対応

可能であれば重要な内容はメールでも確認します。

売掛先に先回りして感情的に連絡する

売掛先に通知されるのが怖くなり、先に取引先へ感情的に説明したくなることがあります。

しかし説明の仕方を誤るとかえって信用を落とす可能性があります。

売掛先に自分から先に連絡するかどうかはすぐに決めない方がよいです。まず内容証明に「売掛先へ通知する」、「売掛先から直接回収する」と書かれているかを見ます。

そのうえでファクタリング会社との契約書に、どの条件で売掛先へ連絡できると書かれているかを確認します。

すでに弁護士名で内容証明が届いている場合や売掛先への通知日が書かれている場合は、自分だけで動かず弁護士に相談した方がよいケースもあります。

請求額の根拠を見ずに支払う

支払うべきものを支払わないのは問題です。

しかし相手に言われるがままの請求額で、その内訳を見ないまま支払うのも危険です。なぜなら本来支払うべきものではない可能性もあるためです。そのため契約書にない費用、根拠が不明な違約金、過大な遅延損害金が含まれていないかを見ます。

とくに資金繰りが苦しいときほど、「これ以上揉めたくない」と考えて支払ってしまいがちです。入金後に会社の支払いが回らなくなるなら支払計画も同時に見直す必要があるでしょう。

ファクタリング会社の債権回収と悪質な取り立ての違い

ファクタリング会社から連絡が来たからといって、すべてが悪質な取り立てとは限りません。

まず見るべきなのは、連絡してきた相手がファクタリング会社なのか債権回収会社なのかです。

ファクタリング会社は売掛債権を買い取る会社です。契約内容によっては売掛先から入金されたお金を渡すよう求めたり、契約違反があるとして支払いを求めたりする場合があります。

一方で債権回収会社は法務大臣の許可を受けて特定の債権の管理や回収を行う会社です。

つまりファクタリング会社からの連絡なのか、債権回収会社からの連絡なのかで相手の立場が変わります。

ただしどちらからの連絡であっても、脅し、威圧、深夜の連絡、第三者へのしつこい連絡などがある場合は、悪質な取り立ての可能性があります。

金融庁も悪質な業者から業務の平穏を害するような取立てが行われるおそれに触れ、被害に遭った場合は警察への相談を案内しています。

ファクタリング会社と債権回収会社の違いは、以下の記事で詳しく説明しています。

参照ファクタリングと債権回収会社の違い
 

通常の請求として考えられるもの

次のような対応は、内容や態度にもよりますが通常の請求行為として行われる場合があります。

  • 内容証明で支払いを求める。
  • 契約書に基づいて入金状況を確認する。
  • 売掛先からの入金履歴を求める。
  • 支払期限を示して回答を求める。
  • 支払督促や訴訟を検討すると通知する。

ここで見るべきなのは、請求が契約書と合っているか、金額に根拠があるか、相手の対応が社会通念から外れていないかです。

悪質な取り立てが疑われるもの

次のような行為がある場合は、悪質な取り立ての可能性を考えます。

  • 深夜や早朝に何度も電話をしてくる。
  • 大声、脅し、威圧的な言葉がある。
  • 家族や従業員に繰り返し連絡する。
  • 会社や取引先に迷惑をかけると脅す。
  • 契約内容と違う金額を強く請求する。
  • 支払わないとすぐ差し押さえると断定する。

このような場合は、電話履歴、録音、メール、文書、訪問日時などを残します。

危険を感じる場合は、警察や弁護士への相談を優先します。

偽装ファクタリングの可能性も見る

金融庁はファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者に注意を促しています。

たとえば売掛債権を売ったはずなのに、売掛先が支払わない場合に利用者が買い戻す契約になっている場合があります。また利用者自身の資金でファクタリング会社へ支払うことを求められる場合もあります。

このような取引は、形式上ファクタリングと書かれていても実態として貸付けに近いと判断される可能性があります。

ファクタリングのデメリットや契約時の注意点を先に見ておくと、危ない契約を避けやすくなります。

参照ファクタリングのデメリット・リスク
 

契約書に次のような記載がある場合は、弁護士に見てもらう方がよいでしょう。

  • 買戻し義務
  • 償還請求権
  • 売掛先の不払い時も利用者が全額負担する条項
  • 公正証書の作成
  • 担保や保証人に近い内容

弁護士に相談した方がよいケース

契約内容、請求額、売掛先への通知、取り立て方法に不安がある場合は、早めに弁護士へ相談した方が対応を選びやすくなります。

内容証明が届いた段階ならまだ整理できる余地があります。相手に回答する前に契約書と文面を見てもらうことで、支払うべき金額、交渉できる点、争うべき点を分けやすくなります。とくに相手方に弁護士が付いている場合は、自社だけで対応しない方がよい場面もあります。

売掛先へ通知される可能性がある

売掛先への通知は取引関係に影響する可能性があります。

内容証明に売掛先への連絡や債権譲渡通知が書かれている場合は、先に弁護士へ相談する価値があります。通知自体を止められるかどうかは契約や状況によります。

ただし、どのように説明するか、何を先に整理するかで、取引先への影響を抑えられる可能性があります。

請求額に納得できない

請求額が大きい場合や、契約書から根拠を読み取れない場合も相談対象です。

次のような場合は、早めに見てもらう方がよいでしょう。

  • 受け取った金額より大きく上回る請求を受けている。
  • 遅延損害金や違約金の根拠がわからない。
  • 手数料が高すぎると感じる。
  • 契約時に聞いていない費用が追加されている。

「払えない」だけでなく、「金額の根拠がわからない」と分けて相談すると、話が整理しやすくなります。

取り立てが威圧的である

威圧的な電話、訪問、第三者への連絡が続く場合は記録を残します。録音できる環境なら相手に対応する担当者を決め、話す内容を限定した方がよいです。

危険を感じる場合は、警察相談専用電話や弁護士への相談を考えます。

支払督促や訴訟と書かれている

裁判所の支払督促は金銭の支払いなどを求めるときに使われる手続きです。

債務者が支払督促を受け取ってから2週間以内に異議を申し立てないと、次の手続きに進む可能性があります。

内容証明に「支払督促」、「訴訟」、「強制執行」と書かれている場合は、文面だけで怖がるのではなく期限と手続きの段階を確認します。

裁判所から正式な書類が届いた場合は期限を見落とさないようにします。

資金繰りが原因で支払えない場合の考え方

ファクタリング会社への支払いが遅れている背景に資金繰りの問題があるなら、目の前の請求だけでなく、次の支払い予定まで見直します。

内容証明への対応だけを考えると、別の支払いが遅れたり、さらに高いコストの資金調達に流れたりする可能性があります。売掛先からの入金予定、税金、社会保険料、仕入先への支払い、借入返済を並べると、どの支払いを優先すべきか見えやすくなります。

まず入出金予定を並べる

資金繰りが原因で支払えない場合は次の項目を並べます。

  • 手元資金
  • 売掛先からの入金予定
  • ファクタリング会社への支払予定
  • 仕入先への支払い
  • 給与
  • 税金・社会保険料
  • 銀行返済

どの支払いがいつ不足するのかを見ないと、交渉も資金調達も進めにくくなります。

追加のファクタリングで穴埋めする前に契約条件を見る

内容証明が届いている状況で、別のファクタリングを急いで使おうとするのは慎重になったほうがよいでしょう。

なぜなら追加の手数料が重なってしまうと、入金があっても手元に残る金額が減ります。またもし同じ売掛債権を二重に使うような行為の場合には、債権の二重譲渡になってしまい、また別の大きなトラブルにつながる可能性があります。

ファクタリングでの資金調達を考える場合は、使える売掛債権、支払予定、契約済みの債権を分けて確認します。

相談時は焦りを前面に出しすぎない

資金繰りに困っていると、「今日中に何とかしたい」、「他に方法がない」と伝えたくなります。

しかし焦りを強く出しすぎると条件交渉で不利になる可能性があります。

相談時は次の情報を事務的に伝えます。

  • 希望入金日
  • 売掛先名
  • 請求金額
  • 入金予定日
  • 過去の入金履歴
  • 用意できる書類

ファクタリングを再検討する場合は、審査で見られる書類や売掛先の信用力を先に把握しておくと条件を比べやすくなります。

参照ファクタリングの審査基準と準備
 

資金繰りとファクタリング契約の整理を同時に進めたい場合は、無料相談を使う方法もあります。

 

ファクタリングの内容証明と資金繰り相談の注意点

急いでいるときほど「今日中でないと困る」と強く言いすぎるな。希望日は伝えてよい。
ただし売掛先名、請求金額、入金予定日、用意できる書類を淡々と出す方が条件を比べやすい。

 

ファクタリング会社から内容証明が届いたときの対応手順

対応としては受け取った文書を保管する、契約書と入金履歴をそろえる、請求額を分ける、必要に応じて弁護士へ相談する、という順番で進めます。

焦って反論するより、まず事実を表にして整理することで状況を把握しやすくなります。大事なポイントとしては、内容証明は相手の主張が書かれた文書であり、そこに書かれた内容がそのまま確定するわけではないということです。

自社側の資料をそろえたうえで、支払う、分割を相談する、争う、専門家に依頼するなどの選択肢を考えます。

手順1. 文書と封筒を保管する

内容証明の文書だけでなく封筒も保管します。受け取った日、差出人、配達記録があとで必要になる場合があるためです。

写真やPDFでも保存しておくと、弁護士や社内担当者に共有しやすくなります。

手順2. 契約書と請求書をそろえる

次にファクタリング契約に関係する書類を集めます。

  • 契約書
  • 見積書
  • 請求書
  • 売掛先との契約書
  • 売掛先に送った請求書
  • 通帳コピーまたは入出金明細
  • ファクタリング会社とのメールやチャット

資料が足りない場合でも今あるものから揃えておきます。

参照ファクタリングの書類偽造リスク
 

手順3. 請求内容を表にする

内容証明の文面をそのまま読むだけでは理解しづらいかもしれません。

次のように表にすると争点が見えやすくなります。

確認項目見る資料確認する内容
請求元内容証明ファクタリング会社本人か、弁護士か
請求額内容証明・契約書元金、手数料、違約金、遅延損害金の内訳
売掛先入金通帳・入出金明細入金済みか、未入金か、一部入金か
通知の有無内容証明・契約書売掛先への通知や直接回収の記載
回答期限内容証明いつまでに回答や支払いを求められているか

このような表を作り整理しておくと、自分でもわかりやすいですし、弁護士や相談先にも状況を説明しやすくなります。

手順4. 回答方針を決める

回答方針は主に次の4つに分かれます。

  • 請求内容に問題がなく、支払えるため支払う。
  • 支払う意思はあるが、一括では難しいため分割を相談する。
  • 請求額や契約内容に疑問があるため、根拠の説明を求める。
  • 違法・悪質な可能性があるため、弁護士に依頼する。

どれを選ぶかは、契約書と事実関係によって変わります。

曖昧なまま「払います」と言うより、事実を整理してから回答した方がよいでしょう。

手順5. 必要なら専門家へ相談する

次のような場合は、早めに弁護士へ相談する方が現実的です。

  • 請求額が大きい。
  • 売掛先への通知が書かれている。
  • 相手に弁護士が付いている。
  • 威圧的な取り立てがある。
  • 契約書に買戻し義務や償還請求権のような記載がある。
  • 支払督促や訴訟に進むと書かれている。

相談時は、内容証明、契約書、通帳、メール履歴をまとめて持参すると話が早くなります。

よくある質問

ファクタリング会社からの内容証明は、契約内容と入金状況によって対応が変わります。

同じ「内容証明が届いた」という状況でも、売掛先から入金済みなのか、未入金なのか、契約書にどのような条項があるのかで意味が変わります。

ファクタリング会社から内容証明が届いたら無視してもよいですか?

無視は避けた方がよいです。

内容証明だけで直ちに差し押さえになるわけではありませんが、放置すると支払督促や訴訟などに進む可能性があります。

まず契約書、請求額、入金履歴、回答期限を確認します。

内容証明が届いたらすぐ売掛先に知られますか?

すぐに知られるとは限りません。

ただし内容証明に売掛先への債権譲渡通知や直接回収の記載がある場合は、通知される可能性があります。

2社間ファクタリングで取引先に知られたくない場合は、契約書と文面を早めに確認します。

2社間ファクタリングで支払えない場合はどうなりますか?

売掛先から入金済みなのにファクタリング会社へ渡していない場合、契約違反を主張される可能性があります。

売掛先から未入金の場合は、契約上のリスク負担や回収委託の内容によって見方が変わります。

契約書を見ずに判断しない方がよいです。

ファクタリング会社の取り立ては違法ですか?

契約に基づいて支払いを求めること自体が、直ちに違法とは限りません。

一方で、脅し、威圧、深夜の連絡、第三者へのしつこい連絡などがある場合は、悪質な取り立ての可能性があります。

記録を残し、危険を感じる場合は警察や弁護士へ相談します。

契約書に買戻し義務がある場合はどう考えればよいですか?

買戻し義務や償還請求権のような記載がある場合は、慎重に見る必要があります。

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けに注意喚起しています。

契約書の名称だけでなく、実態として誰が不払いリスクを負っているかが問題になります。

弁護士に相談する前に何を準備すればよいですか?

内容証明、封筒、契約書、請求書、通帳明細、売掛先との契約書、ファクタリング会社とのメールやチャット履歴をそろえます。

すべてそろわなくても、今ある資料を時系列で並べると相談しやすくなります。

ファクタリング会社から内容証明が届いたときは焦らず事実を分ける

ファクタリング会社から内容証明が届いたときは怖がって放置するのではなく、まずは内容証明に書かれている内容が正しいのかを契約書や関連書類で見ていきましょう。

内容証明は文書を送った事実と内容を証明する郵便です。

文面に書かれた請求がすべて正しいと決まったわけではありません。ただし無視すれば、支払督促や訴訟などに進む可能性があります。

金額や契約内容に疑問がある場合、売掛先への通知が不安な場合、取り立てが威圧的な場合は、早めに専門家へ相談した方が対応を選びやすくなります。

参考・出典

今回この記事を書くにあたり、内容証明、支払督促、ファクタリングの法的な注意点、悪質な取り立てに関する説明は、公的機関や公式情報をもとにしています。

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株式会社インターテックは、2017年創業のファクタリング会社です。 事業者向けファクタリングサービス「えんナビ」を運営し資金調達相談に対応してきました。 本サイトでは、資金調達に悩む中小企業・個人事業主の方に向けて、ファクタリングを含む各種資金調達方法のしくみや注意点をわかりやすく解説し、その中の選択肢のひとつとして「えんナビ」の活用もご紹介しています。
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