優良ファクタリングとは!?悪徳業者を見抜く3つのポイント

ファクタリングは、融資やローンといった借入とは違い、売掛債権を売却して資金化をする方法です。そのため、貸金業に該当せず、手数料の上限などの法規制が設けられていません。法規制がないということは、闇金業者や悪徳業者でも簡単に参入可能な事業となっているのです。

ファクタリングは、企業の財務基盤を円滑にするための資金調達方法です。最近ではユニクロやZOZOTOWN、トヨタなどの大企業もファクタリングを継続利用して、財務関連のリスクヘッジを行なっています。そうしたファクタリングの権威的知名度を利用した悪徳業者も増えています。

ここでは、悪徳業者によるファクタリングに逢わないために、優良ファクタリング業者の見分け方、悪徳業者を見分ける3つのポイントを徹底解説していきます。
 

優良ファクタリング業者の特徴

ファクタリング業は、貸金業に登録していなくても参入できます。近年、ファクタリング取引そのものの認知度が上がり、新規参入する会社も増えました。数多くあるファクタリング会社の中から信頼のおける会社に巡り合うためには、いくつかのコツがあります。そこで、優良ファクタリング会社の特徴を見極めるためにどういった点に着目すれば良いのかを確認していきます。

ファクタリング以外の金策も提案してくれる

優良ファクタリング会社と判断する基準として、提案力が挙げられます。日本は欧米に比べてファクタリングの歴史が浅く、売掛債権の買取だけを業務として行っているファクタリング会社は多くありません。

取引実績の多いファクタリング会社は、利用者の経営状況や売掛債権の内容などを分析して、さまざまな提案をしてくれます。優良ファクタリング会社は、売掛債権の買取だけでなく、利用者の要望に沿ってファクタリング以外の金策も提案してくれるのです。

コンサルなど企業に寄り添ってくれる

ファクタリングを利用する際、企業が望んでいることは、スピーディーな資金調達と財務基盤の安定化です。想定外の事故などで、緊急に経費が発生した場合、流動資産の無い企業は資金不足が理由で黒字倒産する可能性もあります。

また売掛取引が多く、常に売掛金を自転車操業しているような企業は、元々の財務基盤が弱く会社の体力も相当に低下していると判断できます。万が一の資金調達の際に備え、ファクタリング会社と安心した取引ができるよう、専門スタッフによるアドバイスを受けられるコンサル業を併用している会社は、優良会社である可能性が高いです。

悪徳業者の特徴

優良業者によるファクタリングが利用者目線で尽力してくれる一方、悪徳業者は利用者の弱みに漬け込んできます。悪徳業者の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

手数料第一主義。相場を超える手数料に要注意

ファクタリングの手数料は、貸金業法の対象にはなりません。貸金業法では利息の上限が20%と定められています。しかし、ファクタリングは売掛債権の売却で資金調達をするため、手数料は発生しても利息は発生しないのです。

手数料の上限値は法規制がされていませんが、ファクタリング会社間で手数料の相場は決まっています。手数料は、ファクタリングの方法で違ってきますが、

  • 2社間ファクタリングの場合10%〜30%
  • 3社間ファクタリングの場合5%〜10%

が相場です。相場を大幅に超える手数料を請求してくる業者には注意が必要です。

売掛債権は金の成る木。恐喝の材料にもなる

ファクタリングは取引方法によっては恐喝の材料になります。

ファクタリングに欠かせないものが売掛債権です。売掛債権とは、企業が営業活動などによって、商品やサービスを顧客に販売したものの、まだ受け取っていない代金を請求できる権利のことをいいます。

ファクタリングの取引方法には、2社間契約と3社間契約の2種類が主に使われます。この2社間契約では、売掛債権を売却譲渡したという事実を、ファクタリング会社から売掛先へ通知する義務がありません。債権譲渡通知が売掛先に知られることで不利益を被る企業も少なくありません。

悪徳業者は、この債権譲渡の事実を通知するしないを恐喝材料にしてくるのです。申込者(売掛元)としては、売掛先に債権譲渡がバレたくない、バレれば取引が縮小されるかもしれないという恐怖から、悪徳業者の恐喝に応じてしまうのです。

優良業者・悪徳業者の見分け方3つのポイント

優良業者と悪徳業者を見分けるのは簡単と思っている人もいます。しかし、悪徳業者による被害が後を絶たないのは、今でも騙されてしまう人がいるためです。優良業者と悪徳業者を見分ける3つのポイントを抑えておきましょう。

優良業者の見分け方

優良業者の見分け方を見ていきましょう。

法的手続きを確実に行う

売掛債権を売却する際、二重譲渡や第三者による差し押さえなど、大きなトラブルに巻き込まれる危険性があります。そのため、売掛債権の譲渡を登記して第三者に対抗する仕組みが整備されています。これを債権譲渡登記といいます。

優良業者は、法的手続きを確実に行い、利用者と自社の両方によって有益な取引を行います。

業者情報の開示を積極的に行なう

インターネットが普及したことにより、情報は誰にでも閲覧することが可能です。ホームページや口コミといったさまざまなところで情報開示されています。優良業者は、住所や電話番号はもちろん、代表者名や資本金、業務内容まで積極的に利用者に向けて発信しているのです。

手数料が良心的である

先にも述べましたが、ファクタリングは貸金業ではないため法規制が緩いです。しかし、手数料の相場はあります。申込企業の経営状態はもちろん、売掛先や売掛債権の状態に合わせて手数料を相談できる業者は優良業者といえます。

悪徳業者の見分け方

悪徳業者の見分け方です。

契約書が適当

金銭の取引で契約書が適当ということはありえません。ファクタリングも立派な金銭のやり取りです。また見積りと契約書の内容が変わってしまう業者もいます。「最初と全く話が違う!」ということにならないように、見積りと契約書の相違点をしっかり見ておくことが必要です。

ホームページの情報が少ない

ホームページに記載されている情報が、名称と携帯番号だけしかない業者は要注意です。企業情報がきちんと記載されていない業者には十分注意して交渉しましょう。

ファクタリング業者?闇金業者? 損をしないための業者選定方法

契約書上の手数料と実際に請求される手数料が異なる。経費として搾取される場合も

ファクタリング利用者は、ファクタリング会社に手数料を支払います。手数料の内訳は、印紙代や債権譲渡登記費用など細かな費用も含まれていて、この内訳が契約書と実際の請求で変わってくる業者は気をつけなければいけません。さまざまな言い訳をしては、経費を上乗せして旨味を搾取するのが悪徳業者の手口です。

優良なファクタリング会社は利用者目線で取引してくれる

ファクタリングを利用する時は不安です。緊急の資金調達に用いられることが多いため、利用者からは焦りが見えてしまうこともあります。優良なファクタリング会社は、利用者目線に立ってアドバイスや助言を呈してくれたうえで、安心した取引を行ってくれるのです。

悪徳・詐欺行為を疑われるファクタリング業者を見分けるために必要なこと