徳島県でファクタリング 銀行融資・借入NGからの資金調達方法

観光資源が豊富な徳島県。そんな徳島県経済にも資金繰りの悪化による黒字倒産が増加しています。今回は、徳島県の主要産業におすすめの金融工学「ファクタリング」についいて解説していきます。徳島県内で資金繰りに困っている経営者の方は必見です。

徳島県の特性

徳島県の主要産業、地域特性と減収傾向にある産業について解説していきます。

徳島県の主要産業と地域特性

徳島県は四国東部に位置し、兵庫県の淡路島と大鳴門橋でつながっています。全体的に山地の割合が高く、徳島平野の南側に広がる四国山地は西日本でも有数の険しい山地として知名度が高いです。山間部からは吉野川や勝浦川など水量の豊富な河川が流れており、豊かな水資源を持っています。

第一次産業の割合は2.08%(2013年)と全国平均よりも高めです。特に畜産業が盛んで、阿波牛、阿波ポーク、阿波尾鶏などは全国的にも有名です。

徳島県の主要産業は製造業が挙げられます。産業別総生産では製造業だけで26%を占めています。また、高齢化社会の影響で医療福祉業、卸売・小売業やサービス業などの第三次産業が伸びています。

徳島県の減収傾向にある産業

徳島県の資金繰りが厳しい分野は、建設業です。2015年の調査によると、徳島県内の企業倒産数では建設業が69件、小売業が42件、サービス業が38件、卸売業が24件、製造業が18件でした。建設業の中でも年商5000万円以下の中小企業の倒産が多く、経営者の高齢化や後継者不足、業績の低迷が主な原因として指摘されています。

また帝国データバンク徳島支店の担当者の話では「法的整理をする体力がなく、倒産と断定できないながらも実質的に経営破綻に陥っている企業も多い」という声もあります。全体的な倒産件数では全国平均よりも下回っていますが、倒産や休廃業寸前の企業も潜在的に多くなっています。

こうした後継者不足、担い手不足は、徳島県だけではなく、日本全国で起こっているのが現状です。作業員の年齢が上昇するにつれ、人件費も高騰し、会社の利益を圧迫します。大企業であれば、大きな問題になりませんが、中小企業にとっては、従業員の給料を1万円アップするだけでも大きな経費になります。

建設業の資金繰りが厳しいのは、その特殊な経費サイクルにあります。ほとんどの建設業では仕事を請け負った際、最初に人件費などの経費を前払いする慣習があります。万が一経費が支払えないと、仕事を受注しても仕事自体を始めることが出来ません。

しかも仕事を完了させないと売上金が入金されないのも大きな問題です。建設業の大敵は「天候」です。屋外であれば、雨などで仕事を中断せざるを得ない状況も生まれてきます。工期が伸びるとそれだけ経費も余計に掛かりますし、資金繰りも悪化してきます。

そこで注目されているのが「ファクタリング」です。ファクタリングとは売掛債権を入金日よりも前に資金化して、資金繰りを改善させる金策の事です。手数料は取られますが、経費の支払いが滞って黒字倒産するよりは、早期資金化して、確実な利益確保と資金繰りの改善を図った方が、将来的にみてもメリットが大きいでしょう。

全国の建設業経営者がこのファクタリングに注目しています。次の項ではファクタリングについて簡単に説明していきます。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、売掛債権をモノとして扱い、第三者であるファクタリング業者に買い取ってもらうことで資金を調達する方法です。銀行などの売掛債権担保融資などと違い、将来的な負債になりません。

銀行融資と大きく違う点として、「審査」の対象が申し込んだ側ではなく、売掛先になるという点も重要です。銀行融資などは、申し込む際に、決算書の提出を求められたり、自社が保有している資産状況の確認をしたりするのが一般的です。ファクタリングは、売掛債権が取引の対象証券ですので、申し込んだ側の経営が例え火の車であっても、売掛先の企業の経営状況が良く、売掛金の回収さえきちんとできることが分かれば、すぐに資金化できます。

ファクタリングには2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングという2つの方法が行なわれており、それぞれにメリットとデメリットがあります。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、売掛元の企業とファクタリング業者の間の2社間で行われるファクタリング取引の事です。

2社間ファクタリングのメリットは、申し込みから資金化までのスピードが早いことです。早い業者では、申し込んだ当日に資金化できる所もあります。

逆にデメリットは手数料が3社間に比べて高いという点です。手数料の相場は2社間で10%~30%、3社間で5%~15%となっています。2社間は3社間に比べると相場がおよそ2倍で設定されています。高額な売掛債権であるほど手数料が高くなることを踏まえて検討するべきでしょう。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、売掛元、売掛先、ファクタリング業者の3社間で行われるファクタリング取引です。

3社間ファクタリングのメリットは、2社間ファクタリングに比べ、手数料が安いというメリットがあります。

デメリットは3社間で取引契約を結ぶことになるため、資金化までのスピードが2社間に比べて長くなる場合があることです。3社が交渉のテーブルにつくまでは、売掛先の都合もあるため、資金化までに時間を要する可能性があることを覚えておきましょう。

ファクタリング業者の選び方

ファクタリングを検討する際に、最も重要なのはファクタリング業者の選定です。ここでは、ファクタリング業者の選ぶポイントについて解説していきます。

地元ファクタリング業者は?

徳島県内に事業所を置くファクタリング業者はほぼありません。ファクタリング業者の大半が東京や大阪、福岡などの大都市圏に本社を構えています。お金を扱うサービスのため、出来れば顔を合わせて内容を詰めたいと思うのも当たり前です。

ファクタリング業者の中には、出張面談や電話相談、ネット電話など企業側のニーズに応えてくれる業者もいます。フレキシブルに対応できる業者というのもファクタリング業者を選ぶポイントでしょう。

業者選びで重要なのは?

ファクタリングで重要なのは「資金化できるかどうか」という点に尽きます。どんなに愛想のいい業者であっても資金化が出来なければ、なんの意味も持ちません。

最近では申し込みから入金まで全てインターネットで完了できる業者も増えてきました。インターネット業者の良い点は、ファクタリング相談から入金までに発生する諸経費(面談するまでの交通費など)を削減して、手数料を割安にしてくれる所です。

結果的に資金化できれば目的は達成できますので、その部分をブラさずに交渉を行なうべきです。

まとめ

徳島県の主要産業におすすめのファクタリングについて解説してきました。ファクタリングは難しいと考えている経営者の方も多いですが、実際はそれほど難しいメカニズムではありません。

最低限、ファクタリングの仕組みやメリット、デメリットを理解した上でファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか?