奈良県でファクタリング 銀行融資・借入NGからの資金調達方法

ファクタリング。中小企業の泣き所である「資金繰り」を解消するため、近年注目を集めている資金調達方法です。今回は、奈良県の主要産業にオススメのファクタリングについて詳しく解説していきます。奈良県の特性についても解説していきますので、合わせてお読みください。

奈良県の特性

奈良県の主要産業、地域特性と減収傾向にある産業について解説していきます。

奈良県の主要産業と地域特性

奈良県は観光資源が豊富なことで知られていますが、意外にも県民総生産を支えているのは、製造業です。産業全体の17.9%(平成27年度)を占めており、奈良県の経済を支えています。

観光業に関連する業種として卸売・小売業、運輸業、宿泊・飲食サービス業の合計比率は15.8%と製造業よりも下回っています。宿泊・飲食サービス業に至っては産業全体の2.6%しか担っていません。年間の観光客数は、4000万人に上ります。しかし、県内にある宿泊施設や客室数は、全国ランキングで46位(宿泊施設数)、47位(客室数)で、観光客のほとんどが大阪や京都の宿泊施設に流れていることが指摘されています。

地場産業は、イチゴやスイカなどの農産物の他に、書道で使われる墨や筆、茶道で使われる茶筅などが有名です。また金魚の産地としても有名で、出荷匹数は日本一です。

奈良県の減収傾向にある産業

奈良県の2017年に休廃業・倒産した件数は336件あり、その内倒産件数は75件、休廃業は261件です。業種別で見ると、建設業が3割を超えており、特に左官工事業や鉄筋工事業が苦しんでいます。

また、代表者(経営者)の高年齢化も問題視されています。倒産・休廃業を行なった経営者の年齢が70歳以上の企業は、全体の3割を占めており、後継者不足・担い手不足が深刻化しています。

問題になっている左官工事業や、鉄筋工事業は、いわば建設業でも下請けの部類に入ります。また建設業では特殊な資金サイクルがあります。仕事を受注したら事前に経費を支払うという慣習で、日本全国で行なわれています。

この下請けと特殊な資金サイクルの慣習が、建設業衰退の一因になっているとも指摘されています。

工事が完了しない限り、売上は入金されませんし、納期が遅れようものなら、人件費などの経費が必要以上に発生してしまいます。流動資産である預金などを経費の支払いに充てなくてはならず、設備投資などが行えないという問題にも繋がります。預金が無いといった最悪のケースでは黒字倒産も発生します。

黒字倒産を避けるために有効なのがファクタリングです。ファクタリングは、売掛債権を資金化する合法的な金融工学で、国からも利用を奨励されています。売掛債権を資金化することで、確実な利益を確保し、経費としての資金も獲得できる資金調達方法です。

次の項ではファクタリングについて簡単に説明していきます。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、「売掛債権を買い取って入金期日前に資金化する金融サービス」のことです。銀行の融資とは違い、債権売買契約による資金調達方法のため、将来的な負債が発生しないというメリットがあります。一般的に2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングという2つの方法が行なわれています。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、売掛元の企業とファクタリング業者の間で行われるファクタリング取引を指します。売掛債権を「モノ」として扱い、ファクタリング業者に「買い取ってもらう」ことで資金化する方法です。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、売掛元、売掛先、ファクタリング業者の3社間で行われるファクタリング取引を指します。2社間ファクタリングでは、売掛先からの入金時に、売掛元(ファクタリング申し込み者)から、ファクタリング業者に売掛金を入金していましたが、3社間ファクタリングは、売掛先から直接ファクタリング業者に売掛金を入金するという、お金の流れの違いがあります。

3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングに比べ、手数料が安いというメリットがあります。ただし、2社間ファクタリングと違って、3社間で取引契約を結ぶことになるため、資金化までのスピードは2社間に比べて時間がかかる場合があります。審査自体は2社間も3社間も同様の時間ですが、交渉のテーブルにつくまでは、売掛先の都合もあるため、資金化までに時間がかかるケースもあります。

どちらも、メリットとデメリットがあり、金額や取引先の企業との信頼関係などを考慮した上で、ファクタリング方法を決めるべきでしょう。

ファクタリングと売掛債権担保融資の違い

よく勘違いをされるのが、ファクタリング=売掛債権担保融資という認識です。ファクタリングは、売掛債権そのものを取引するのに対して、売掛債権担保融資は、売掛債権が担保になって「融資」を受ける取引です。銀行なども「ファクタリング」という言葉を使っている所が有りますが、ファクタリング自体は「売買取引」が基本で、「融資取引」ではないということを覚えておきましょう。

ファクタリング業者の選び方

ファクタリング業者はどのように選べばいいのでしょうか?ここでは、ファクタリング業者の選ぶポイントについて解説していきます。

地元ファクタリング業者は?

奈良県内に本社を置くファクタリング業者はほとんどありません。ファクタリング業者のほとんどが東京や大阪、福岡などの大都市圏に本社を構えています。お金を扱うサービスのため、出来れば顔を合わせて内容を詰めたいと思うのも当たり前です。

ファクタリング業者は、そういった企業側のニーズに応えてくれる業者がほとんどです。出張面談やテレビ電話対応など柔軟な対応をしてくれる業者を選ぶことをおすすめします。

業者選びで重要なのは?

最近では申し込みから入金、売掛金の入金(返済)まで、ネットで全て完結できるファクタリング業者も増えてきました。申し込む側とすれば、最終的に売掛債権を資金化させることがゴールです。ファクタリング業者との関係性を築くことも重要ですが、その前にきちんと資金化できるかどうかということが最も重要なポイントです。

ファクタリング業者を選ぶ際のポイントは、「手数料」、「自分の業種に強い(経験がある)」という点です。審査に関しては、申し込んだ企業ではなく、売掛先の企業が審査対象になります。そのため、融資と違って「審査に通りやすい」というポイントはあまり重要ではありません。

まとめ

奈良県の主要産業におすすめのファクタリングについて解説してきました。建設業とのファクタリング取引は多くのファクタリング業者が経験しています。それだけ他県の建設業でも注目されている金策ということです。

銀行融資などで将来的に自分の首を絞めてしまう前に、まずはファクタリングを検討してみることをおすすめします。