岩手県でファクタリング 銀行融資・借入NGからの資金調達方法

ファクタリング。中小企業の泣き所である「資金繰り」を解消するため、近年注目を集めている資金調達方法です。今回は、岩手県の主要産業にオススメのファクタリングについて詳しく解説していきます。岩手県の特性についても解説していきますので、合わせてお読みください。

岩手県の特性

岩手県の主要産業、地域特性と減収傾向にある産業について解説していきます。

岩手県の主要産業と地域特性

岩手県の主要産業は第一次産業と第二次産業が挙げられます。
広大な敷地を生かした第一次産業(農業・水産業・林業)が盛んで特に林業は全国シェアが5%と全国3位の規模を誇ります。産業割合が高く、全国平均のおよそ10倍となっていることからも、その規模が計り知れます。

第二次産業では東日本大震災の復興作業などから新たに起業した建設業も多く、県内の労働者の約10%が従事しており、県内の雇用や経済を支えています。また、トヨタ自動車系の生産工場を誘致したことによる製造業の発展も期待されています。

岩手県の減収傾向にある産業

岩手県で減収傾向にある分野は、第一次産業が挙げられます。特に水産業は台風などの天災の影響によって収入が変動していくため、個人事業や法人企業に関わらず資金繰りが安定しない状況が続いています。

震災復興自体は進んではいますが、近年では台風の大量発生や、夏季の異常気温などが収獲量に影響しており、安定的な収入を得られていません。また、船の燃料の高騰や、為替の影響、担い手不足による人件費の高騰などの経費が大きくなっているため、利益自体も減少傾向にあります。

主要産業の片翼でもある第二次産業も、経費圧迫が顕著で、特に建設業や製造業の下請け、孫請けといった中小企業が資金ショートで黒字倒産していることが問題になっています。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、「売掛債権を買い取って入金期日前に資金化する金融サービス」のことです。銀行の融資とは違い、債権売買契約による資金調達方法のため、負債が発生しないというメリットなどがあります。一般的に2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングという2つの方法が行なわれています。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、売掛元の企業とファクタリング業者の間で行われるファクタリング取引です。売掛債権を「モノ」として扱い、ファクタリング業者に「買い取ってもらう」ことで資金化する方法と言った方が分かりやすいですね。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、売掛元、売掛先、ファクタリング業者の3社間で行われるファクタリング取引です。2社間ファクタリングでは、売掛先からの入金時に、売掛元(ファクタリング申し込み者)から、ファクタリング業者に売掛金を入金していました。3社間ファクタリングは、売掛先から直接ファクタリング業者に売掛金を入金するという、お金の流れの違いがあります。

3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングに比べ、手数料が安いというメリットがあります。ただし、2社間ファクタリングと違い、売掛先に資金難であるという事実が知られてしまうというデメリットがあります。中小企業にとっては、この「資金難の事実」を知られると、取引内容を見直されてしまうということや、足元を見られて、将来的に仕事の単価自体が下がってしまうということにも繋がります。

どちらも、メリットとデメリットがあり、金額や取引先の企業との信頼関係などを考慮した上で、ファクタリング方法を決めるべきでしょう。

ファクタリングと売掛債権担保融資の違い

よく勘違いをされるのが、ファクタリング=売掛債権担保融資という認識です。ファクタリングは、売掛債権そのものを取引するのに対して、売掛債権担保融資は、売掛債権が担保になって「融資」を受ける取引です。銀行なども「ファクタリング」という言葉を使っている所が有りますが、ファクタリング自体は「売買取引」が基本で、「融資取引」ではないということを覚えておきましょう。

売掛債権担保融資=ファクタリングと謳う業者には注意するべき

実際、ファクタリング業者の中でも、売掛債権担保融資をファクタリングとしてサービスを展開している所もあります。しかし、そういった業者のほとんどは、ファクタリングを悪用した詐欺業者の可能性もあります。もちろん合法的にサービスを展開している業者もあります。きちんと、ファクタリングと、売掛債権担保融資の違いを説明したうえで、資金化までのサポートをしてくれる業者もあります。

しかし、そういった説明もなく、ファクタリングだと思っていたら、実は融資で、売掛金も回収され、高額なファクタリング手数料も取られたという悪質な詐欺行為を働いているケースも少なくないのが現状です。

こういった詐欺業者の横行には、ファクタリングに関するきちんとした法律が整備されていないという点も忘れてはいけません。サラ金が社会問題になり、貸金法が改正されたときも同様ですが、大きな問題にならなければ法律は改正されません。そのタイミングにつけ込んで悪いことをしようとする人は少なからずいます。最近では、闇金業から悪質ファクタリング業者に鞍替えする業者も増えてきており、利用者側の知識が少ないことをカモにしている所もあります。

ファクタリングを利用する前に、きちんとファクタリングについて学んでおくことが最も重要だということを覚えておきましょう。

ファクタリング業者の選び方

ファクタリング業者はどのように選べばいいのでしょうか?ここでは、ファクタリング業者の選ぶポイントについて解説していきます。

地元ファクタリング業者は?

岩手県内に本社を置くファクタリング業者はほとんどありません。ファクタリング業者のほとんどが東京や大阪、福岡などの大都市圏に本社を構えています。お金を扱うサービスのため、出来れば顔を合わせて内容を詰めたいと思うのも当たり前です。

ファクタリング業者は、そういった企業側のニーズに応えてくれる業者がほとんどです。東北地方であれば、仙台市の拠点から面談に対応してくれる業者もあります。

業者選びで重要なのは?

ネット完結型のファクタリング業者も増えてきました。申し込む側とすれば、最終的に売掛債権を資金化させることがゴールです。ファクタリング業者との関係性を築くことも重要ですが、その前にきちんと資金化できるかどうかということが最も重要なポイントです。

ファクタリング業者を選ぶ際のポイントは、「手数料」、「自分の業種に強い(経験がある)」という点です。審査に関しては、申し込んだ企業ではなく、売掛先の企業が審査対象になります。そのため、融資と違って「審査に通りやすい」というポイントはあまり重要ではありません。

まとめ

岩手県の主要産業におすすめのファクタリングについて解説してきました。最近ではファクタリング業者も徐々に専門性が出ている業者も多くなってきました。自社の資金繰りを助けてくれるピッタリの業者が見つかるはずです。

資金繰りに困ったら、まずはファクタリング業者探しからはじめて見ることをおすすめします。