ファクタリング。中小企業の泣き所である「資金繰り」を解消するため、近年注目を集めている資金調達方法です。今回は、兵庫県の主要産業にオススメのファクタリングについて詳しく解説していきます。兵庫県の特性についても解説していきますので、合わせてお読みください。
兵庫県の特性
兵庫県の主要産業、地域特性と減収傾向にある産業について解説していきます。
兵庫県の主要産業と地域特性
関西有数の大都市にして、国際都市としても知名度が高い兵庫県。日本国内でも重要な都市として繁栄しています。県民総生産も高く、20兆円を超える額を記録しています。
兵庫県の産業は、阪神工業地帯や播磨臨海工業地帯を中心とした製造業が中心です。近年では国際都市として、化学研究所といった学問都市としての発展も進められています。
南部では重化学工業が盛んですが、一方で畜産業も盛んです。神戸牛に代表される畜産業は、日本を代表するブランド牛としても世界から注目されています。
兵庫県の減収傾向にある産業
産業全体の売上高も年々上昇してはいますが、中小企業の経常利益は伸び悩んでいます。資金ショートによる黒字倒産も相次いでおり、中小企業の資金繰りの厳しさが反映された結果とも言えます。
兵庫県で減収傾向にある分野兵庫県の資金繰りが特に厳しい産業は、中小企業の製造業が挙げられます。売上は全体的に上昇傾向にありますが、経常利益が年々減少しており、企業の成長を妨げているという指摘もあります。資金ショートによる黒字倒産も多く、兵庫県全体での中小企業支援事業が展開されています。
製造業に限った話ではありませんが、中小企業の泣き所は「経費支払い」と「売掛債権の入金」のサイクルアンバランスです。仕事を受注しても、材料費や人件費といった経費の支払いが出来ずに倒産してしまうケースは少なくありません。ファクタリングは、売掛債権を入金期日前に資金化することが出来るため、資金サイクルを改善させることにも繋がります。
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、「売掛債権を買い取って入金期日前に資金化する金融サービス」のことです。銀行の融資とは違い、債権売買契約による資金調達方法のため、将来的な負債が発生しません。ファクタリングには2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングという2つの方法が行なわれています。ここでは、2種類のファクタリングについて簡単に説明していきます。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、売掛元の企業とファクタリング業者の間で行われるファクタリング取引を指します。売掛債権を「モノ」として扱い、ファクタリング業者に「買い取ってもらう」ことで資金化する方法です。ファクタリング自体は、15世紀にイギリスが発祥の金融工学で、欧米諸国では、手形取引よりもメジャーな金策です。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、売掛元、売掛先、ファクタリング業者の3社間で行われるファクタリング取引です。2社間ファクタリングは、売掛先からの入金時に、売掛元(ファクタリング申し込み者)から、ファクタリング業者に売掛金を入金します。3社間ファクタリングは、売掛先から直接ファクタリング業者に売掛金を入金するという、お金の流れの違いがあります。
3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングに比べ、手数料が安いというメリットの他、個人事業主でも利用できるというメリットがあります。ただし、2社間ファクタリングと違い、売掛先に資金難であるという事実が知られてしまうというデメリットが発生することも。中小企業にとっては、この「資金難の事実」を知られると、取引内容を見直されてしまったり、足元を見られて、将来的に仕事の単価自体が下がってしまったりすることにも繋がってしまう可能性があります。
2社間、3社間ともメリットとデメリットがあるため、売掛金の金額や取引先の企業との信頼関係などを考慮した上で、ファクタリング方法を決めるべきでしょう。
ファクタリングと売掛債権担保融資の違い
銀行などでもファクタリングを行なっていますが、実際はファクタリングではなく、売掛債権担保融資をファクタリングとして展開している場合があります。ファクタリング=売掛債権担保融資ではありません。ファクタリングは、売掛債権そのものを取引するのに対して、売掛債権担保融資は、売掛債権が担保になって「融資」を受ける取引です。ファクタリング自体は「売買取引」が基本で、「融資取引」ではないということを覚えておきましょう。
悪質なファクタリング業者に注意!
ファクタリング業者の中には悪質な詐欺業者もいることを覚えておく必要があります。海外ではメジャーな金融工学ではありますが、日本ではまだあまり浸透していません。政府からはファクタリングの利用を推奨する声も挙がっていますが、きちんとした法整備がされていないのが現状です。
サラリーマン金融の利率が社会問題になり、貸金法が改正されたときも同様ですが、大きな問題にならなければ法律は改正されません。そのタイミングにつけ込んで悪いことをしようとする人は少なからずいます。最近では、闇金業から悪質ファクタリング業者に鞍替えする業者も増えてきており、利用者側の知識が少ないことをカモにしている所もあります。
ファクタリングを利用する前に、きちんとファクタリングについて学んでおくことが最も重要だということを覚えておきましょう。
ファクタリング業者の選び方
ファクタリング業者はどのように選べばいいのでしょうか?ここでは、ファクタリング業者の選ぶポイントについて解説していきます。
地元ファクタリング業者は?
兵庫県内に本社を置くファクタリング業者はほとんどありません。ファクタリング業者のほとんどが東京や大阪、福岡などの大都市圏に本社を構えています。お金を扱うサービスのため、出来れば顔を合わせて内容を詰めたいと思うのも当たり前です。
ファクタリング業者は、そういった企業側のニーズに応えてくれる業者がほとんどです。東北地方であれば、仙台市の拠点から面談に対応してくれる業者もあります。
業者選びで重要なのは?
ネット完結型のファクタリング業者も増えてきました。申し込む側とすれば、最終的に売掛債権を資金化させることがゴールです。ファクタリング業者との関係性を築くことも重要ですが、その前にきちんと資金化できるかどうかということが最も重要なポイントです。
ファクタリング業者を選ぶ際のポイントは、「手数料」、「自分の業種に強い(経験がある)」という点です。審査に関しては、申し込んだ企業ではなく、売掛先の企業が審査対象になります。そのため、融資と違って「審査に通りやすい」というポイントはあまり重要ではありません。
まとめ
兵庫県の主要産業におすすめのファクタリングについて解説してきました。製造業に強いファクタリング業者は多く、首都圏を中心に良心的な手数料で運営している業者も少なくありません。資金繰りで右往左往する前に、まずはファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか?