岡山県のファクタリング事情
岡山県は、中国地方にあり、兵庫県と広島県の間に位置している県です。南側は瀬戸内海に面しており、北側には中国山地があります。この中国山地と瀬戸内海に挟まれた環境のおかげで、岡山県は年間を通じて穏やかな気候に恵まれています。
古くから岡山県は中国や四国地方の交通の要衝となっており、新幹線などの鉄道網、空港などの交通基盤がしっかりしているのも特徴です。
岡山県の人口は日本では20番目で、最も人口の多い岡山市は2009年に政令指定都市に指定されています。また、南部にある倉敷市は、西日本屈指の工業都市としてご存知の方も多いことでしょう。
そんな岡山県ですが、第二次産業が非常に盛んです。倉敷市の水島コンビナートでの製鉄や石油精製をはじめとし、繊維産業や酒造業などの製造業が県内総生産の多くを占めています。国内で最初にデニム生地が本格的に製造されたのは、岡山県ですよね。
主要産業が製造業であることも関係しているでしょうが、岡山県の従業者の多くは、卸売業や小売業に従事しています。また、卸売業、小売業の事業所数の割合が多いのも、岡山県の特徴と言えるでしょう。
また、岡山県は製造業に関連する中小企業を多く擁しています。そのため岡山県には中小企業を経営する人も、たくさんおられるのだと思います。
企業経営における最も大きな課題といえば、【資金の調達】です。これに頭を悩ませる経営者の方も少なくないでしょう。資金の獲得には様々な手法がありますが、近年注目される手法の一つに【ファクタリング】があります。
ファクタリングとは??
ファクタリングは、自社が持つ売掛債権(売掛金)をファクタリング企業に売却し、現金を得る手法です。その目的は、早期の資金調達。
企業間で商取引を行った場合、商品を納入すると、取引先企業からの支払いはその場でなく、後からというのが一般的です。
この時に発生するのが【売掛債権】。
相手側が購入代金を支払ってくれるまでには、実は結構な時間がかかります。
長いと1か月、もしかしたらそれ以上待つ必要があるかもしれません。
もしあなたの企業の規模が小さく、運転資金にそんなに余裕がなかったら…そんな時、資金繰りには大変苦労する羽目になるでしょう。
従業員への給与を支払う必要もあるでしょうし、仕入れ先に支払う原材料費だって馬鹿になりません。
開業にあたり銀行などから融資を受けていれば、その返済もたちどころにストップしてしまうかも…
誰もが間違いなく、「ああ、現金が手元にあればなぁ…」と思うシチュエーションです。
こんな時、売掛債権がすぐに現金化できるとしたらどうでしょうか?
きっと、ものすごく助かりますよね?
最初に言ったように、ファクタリングの目的は早期の資金調達です。
売掛債権をファクタリング企業に買い取ってもらうことで、売掛金を支払日などの期日より前に現金化するという方法なのです。
また、売掛債権を予めファクタリング企業に売却しておくことで、売掛先の企業が倒産するなどの万一の事態が起こったときに、売掛金未回収といったリスクを回避するという使い方だって可能です。
ファクタリング企業は、売掛債権を買い取ったり、保証したりすることを業務としています。
ファクタリングは、銀行で受ける融資やローンなどのように、借入金を増やす方法とは全く違っているのが特徴です。
このサービスを上手に利用すれば、負債を増やさずに、即現金を手に入れることができるということなのです!
ファクタリングを利用するために
銀行で資金融資を利用しようと思ったら、厳しく企業状態を審査されますよね・・・。
融資のための審査に落ちてしまって、資金を借りることができなかったという経営者さんも、きっとおられることでしょう。
でも、ファクタリングはちょっと違います!
ファクタリングの審査対象は売掛債権になりますから、売掛債権(つまり、取引相手の経営状態)に対する審査が発生します。
ここで、取引相手に【売掛債権を売却する】ことを知られたくない場合に利用するのが、2社間ファクタリングという手法です。
この方法を使えば、相手に債権の売却を全く知られることなく、売掛債権の現金化を行うことができるのです。
ただし、ファクタリング企業との取引の際には(そこまで厳しくはないけれど)、利用者も審査を受ける必要があるのは事実です。
といっても、審査は書類やデータ上で完結するものがほとんど。ファクタリング企業と直接会う必要すらないケースもあります。
全くファクタリング企業と会うことなく、取引を完了させてしまうことが可能なのです。
会う必要すらないケースもある、と書きましたが…実は、ファクタリング企業と直接会うことは、結構重要です。
ファクタリング企業との取引は、あなたにとっては「売掛債権の売却」なのですから、そのファクタリング企業が優良か否かを、あなた自身が見極めなければなりません。
最近では、悪徳ファクタリング企業による犯罪も目立ってきています。
そういったリスクを負わないために、ファクタリング企業があなたの会社の近くにあるなら、ぜひ直接会ってみることをお勧めします。
ただ、現実的には直接会うことが必ずしも必要とは言えません。
ファクタリング企業の事務所があなたの会社から遠い場所にあるのなら、わざわざ遠方まで訪ねていく時間もお金も無駄ですよね。
せっかく売掛債権を早期に現金化するという目的があるのに、そこに時間をかける必要性もないわけです。
最近では、インターネット上で全ての手続きを終えてしまうといったファクタリング企業も増えてきました。
訪問しないで済むのなら、その方が都合がよいという場合もあるでしょう。
ファクタリング企業を選ぶ時には
さて、実際にファクタリングを利用するとなった際には、どのようなポイントを確認すればよいのでしょうか。次に挙げるような項目で、複数のファクタリング企業を比較してみることをおすすめします。
- 最小買取額はいくらからか
- 最大買取額はいくらまでか
- ファクタリング手数料が高すぎないか
- 契約から入金までのスピードが短いか
- 売掛金が支払われなかった場合、ファクタリング企業にその金額を支払う必要があるか
- 取引実績がどの程度あるか
また、次の点には十分に注意してください。
- 悪徳ファクタリング企業ではないか
近年では、悪徳ファクタリング企業による犯罪も摘発されています。ファクタリングでは売掛債権の譲渡を行うのですが、ファクタリングと謳いながら債権を譲渡ではなく担保に入れることで、金利を請求するといった犯罪行為が発生しているのも事実です。
このような手口に騙されることの無いよう、ファクタリング企業を選ぶ際には十分注意を払い、様々な角度から検討するようにしましょう。