2020年9月1日。弊社「株式会社デキタ」は「資金調達・資金繰りの問題解決なら【ウリカケ×カイカケ.com】 売掛金や買掛金の悩みを解決」をリリースしました。
今回は、「どのようにしてこのサイトを作成したのか」という点に焦点を当て紹介したいと思います。
ちなみに約16000文字だ。全部読むのは結構大変だぞ。
目次
はじめに 基本的な考え方はずっと同じ
今までも弊社で作成したサイトを弊社が作ったとインターネット上で公開したことがあります。それが5年前の話です。
基本的にその時とサイトの作り方に関する考え方は変わっていません。需要があるだろうキーワードをピックアップし、タイトルを考え、概要を考え、記事作成をしていきます。デザインに関しては必要であろう画像をデザイナーに1点ずつ発注するという形を取っていました。
しかし今回は少し方法を変え、外注できるところは外注してみました。メインコンテンツ以外の記事やほとんどのデザインを外注したのです。デザインに関しては1点ずつというわけではなく、サイト全体のデザインを全てお願いしました。
この決断は良くもあり悪くもありました。
その当たりも含め、今回作成したサイトの作成方法を紹介していきたいと思います。
サイトの基本情報
まずサイトは「ワードプレス」で作成しています。使用したテンプレートは「Cocoon」。サーバーはエックスサーバーです。
今までいろいろなテンプレートを使ってきたのですが、初めてCocoonを使うことにしました。
そして使用している主なプラグインは以下のものです。
- Contact Form 7
- Table of Contents Plus
- Post Snippets
- PS Auto Sitemap
- SiteGuard WP Plugin
- Advanced Custom Fields
このほかにも使用していますが、この辺りが根幹となるものです。
ちなみに今回Cocoonを採用した特別な理由はありません。有料無料に関わらずいろいろなテンプレートをこれまで使っており、単純に今までに使ったことがなかったためです。
テンプレートの感想としては、比較的よくできているのではないかと思いました。アフィリエイトをする人にとっては、ある程度欲しい機能がデフォルトで入っているかと思います。
ただ私にとってはですが、必要のない機能が多数入っておりもっとシンプルであった方がよいかと思いました。使用していない機能のコードがソース内に挿入されてしまっているため、それらはいらなかったなぁと思いました。これについてはまた時間を見つけて対策していきたいかと思っています。
資金調達サイトのサイト設計 設計には時間をかけじっくりと
サイト設計はサイト制作の基本だと思っています。サイト設計をせずにサイトを作り始めることは、設計図なしに建物を建てているのと同じだと思います。設計図がなくともそれなりに形にはなると思うのですが、やはりほころびが出てきます。
サイトを運営していく中でコンテンツを追加していくわけですが、コンテンツが多くなってくるとサイト内の整理が必要となってきます。その際、設計をしっかりしていないと整理が綺麗に行かなくなってしまうケースがあります。
そのため、サイトを作成する前には必ずサイトの設計図を作成することにしています。
といってもそこまで几帳面にサイト設計をしたわけではありません。今回のサイトの場合は以下のような感じです。
TOPページ
∟資金調達(カテゴリー)
∟銀行融資で資金調達 金利の低い銀行から賢く資金調達する方法
∟ビジネスローン・事業者ローンは審査が緩めでスピード融資 今すぐに応える資金調達の中でも優秀!
∟ファクタリングでの資金調達が人気の理由 借金をしないで資金ショートを解決
∟売掛金問題(カテゴリー)
∟売掛金とはもらって当然の商品代金 売掛金が原因で発生する問題と解決方法
∟売掛金の回収が遅延する問題を解決 売掛金回収の遅れに必要な対処方法と予防策
∟売掛金には時効がある!?早めに回収しないと時効で売掛金がもらえなくなる
∟買掛金問題(カテゴリー)
∟買掛金とは支払うべき代金のこと!基本知識を理解して正しい運用をしよう!
∟買掛金の管理はなぜ必要?無計画な取引は会社を衰退させる
∟買掛金は材料費と相殺できる!相殺した分の支払いはしなくても良くなる計上方法と注意点
∟資金繰り問題(カテゴリー)
∟取引先に知られず秘密で資金調達するなら気を付けたい2つのこと 基本的には取引先に知られることはない
∟手形取引(カテゴリー)
∟約束手形を現金化するための3つの方法 銀行取立・手形割引・手形貸付
∟売掛金と約束手形の違いは支払いの方法 入金時期が遅れるがすぐに現金化することも可能
∟手形と小切手の裏書譲渡とは権利ごと譲り渡すこと 第三者に手形や小切手は渡すことができる
現時点ではTOPページの下に5つのカテゴリーを設けています。そしてそれぞれのカテゴリーの中に、カテゴリー内容に即した記事を入れてあります。今後必要に応じてカテゴリーは増やしていく予定です。
ターゲット設定
弊社ではサイト制作の初めの段階で、ターゲットを決定します。誰に情報を届けたいのかをあらかじめ決めるということです。
今回の場合は、「売掛金や買掛金に関する問題を抱えている事業者」をターゲットと考えました。
しかしあくまでもこれは当初の話です。サイトを制作しているうちに「あれ?ここも必要では?」という所が少しずつ増えてきました。そういったところは後付けで付け加えていきました。
たとえば「手形」です。売掛金や買掛金に困っている人は、手形でも困っているケースがあるのです。はじめの段階では見逃していました。はじめの設計とは異なりますが、必要だと思うカテゴリーやコンテンツは必要に応じて追加していくようにします。
結果として現在は当初のターゲットとは若干異なり「資金調達を必要としている事業者」にターゲットを変更することにしました。これによりかなりターゲットの幅が広がったことになります。それと同時にライバルとなるサイトも増えたことになります。
キーワードチェック
サイト設計の段階で必要なのは「ターゲットがどのようなキーワードで検索するのか」ということです。
たとえば「売掛金」というキーワードを軸としたときにパッと思い浮かぶものとしたら「売掛金とは?」「売掛金 回収できない」「売掛金 支払遅れ」などのキーワードが想像できることでしょう。ただこの状態でサイト制作を開始してしまうのは意外と危険です。あくまでも自分の中で考えたキーワードであり、自分の考えが世間の考えと合っているのかが分からないためです。
そしてたとえば「売掛金とは?」と調べるユーザーは、こちらの狙っているユーザーでしょうか?売掛金という言葉を知らずに調べている可能性もありますし、売掛金に問題を抱えていて調べている可能性もあります。あまりにもキーワードとしての意味が広すぎるのです。そのためこのキーワードでコンテンツを制作してもライバルが多いわりに成果に結びつかないと予想できます。
このようなことがあるため、キーワード選びは自分の考えだけではなく様々なサジェストツールや検索エンジンを利用し、「売掛金」というキーワードの関連キーワードをチェックします。ちなみにツールは無料で使用できるものを複数使いました。結果としてかなり膨大な量のキーワードが出てきます。
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
ただ関係のないキーワードと想定できるもの、意味が重複していると考えられると想定できるものが大量に表示されます。それらは自己判断で除外していきました。
最近ではラッコキーワードといったキーワードリサーチツールもあるようです。
https://related-keywords.com/
もう少し具体的に説明します。
キーワードがキーワードにつながる
「売掛金」というキーワードのサジェストとして「売掛金 未収金」「売掛金 回収」といった候補が出てきました。これらのキーワードが実際検索されているということです。ここで初めて「未収金」というキーワードを知りました。
次に「売掛金 問題」というキーワードのサジェストを調べてみると、「クレジット 売掛金 問題」や「約束手形 問題」という候補が出てきました。ここで初めて売掛金というキーワードと約束手形というキーワードが関連があるということに気づきました。
つまりAというキーワードを調べると、B、C、Dというキーワードが出てきます。B、C、Dを調べるとさらにE、F、Gといったキーワードが出てきます。どんどん広がっていくわけです。ここで初めてAというキーワードがE、F、Gにも関りがあるということを知るのです。数学的な考え方で言うと以下の通りです。
B=E
よって
A=Eなのでは?
ただしあまり広げすぎると元々のキーワードからかなり離れたものとなり、キーワードとして薄れてしまうと考えますので、ある程度のところでいったん止めておいた方がよいでしょう。
まずこれらのキーワードをエクセルにまとめておきます。
これらの作業はサイトを作る上では必要最低限の作業だと思います。なんとなく「こんな感じかなぁ」という具合にサイトタイトルやページタイトル、ディスクリプションを決定してしまうと、経験則ですが検索エンジンからの評価はあまり得られず、ユーザーにも刺さらなくなってしまうと思います。
検索エンジンはあくまでも機械です。その機械に対して最低限、タイトルとディスクリプションでアピールしなければなりません。もっと言いますと「多少不自然だとしても検索エンジンにアピールできるようなタイトルやディスクリプションを設定する必要がある」ということです。
よく言われるのは「ターゲットキーワードはタイトルの左に」そして「タイトルの中に狙うキーワードは1つ、もしくは2つまで」、さらに「タイトル内に数字を入れる」、さらにさらに「ディスクリプションにもターゲットキーワードを冒頭部分に挿入」といった感じです。正直これが現時点で効果があるかどうかはわかりませんが、私はそのようにしています。
ついでに言うと、コンテンツの初めの冒頭部分にもなるべくターゲットとなるキーワードを挿入した文章にするようにしています。
タイトル・ディスクリプション設定
選んだキーワードを基にタイトル、ディスクリプションを考えていきます。
キーワード | 「売掛金 未収金」 |
---|---|
タイトル | 売掛金と未収金の違いはメイン事業に関係があるか否か 決算書評価を上げるためにできる対策 |
ディスクリプション | 売掛金と未収金は似たものですが厳密には違います。売掛金は事業に関係のあるもの、未収金は事業に関係のないものです。勘違いをして計上すると「決算書評価」が落ちてしまいます。将来的に金融機関からの融資を考えている場合には、決算書の評価が審査に影響してくる可能性があります。 |
キーワード | 「売掛金 回収遅延」 |
---|---|
タイトル | 売掛金の回収が遅延する問題を解決 売掛金回収の遅れに必要な対処方法と予防策 |
ディスクリプション | 売掛金の回収遅延は会社経営にとって大きな問題です。支払われるべき売掛金が入金されなければ、会社の財務状況は悪化してしまいます。売掛金はもらって当然のものです。もし売掛金の入金が遅れる可能性があるのなら、対策を講じる必要があります。また問題が起こる以前の契約書の段階でも対策を講じることは可能です。 |
キーワード | 「約束手形 問題」 |
---|---|
タイトル | 約束手形の問題は倒産につながる!不渡りで受ける影響は事前に対策にすれば回避できる!? |
ディスクリプション | 約束手形が倒産の理由になることがあります。約束手形とは指定された支払日に、手形に記載されている金額の支払いを約束したものです。しかしその約束が守られないケースがあり、お金の受け取り側の会社の経営を圧迫することがあるのです。事前に対策をすることで問題を回避できる可能性があります。 |
キーワード | 「売掛金回収代行業者 認定基準」 |
---|---|
タイトル | 債権回収代行業者になるための10の認定基準 違法な取り立て行為は認定無しの可能性 |
ディスクリプション | 債権回収代行業者、通称サービサーとは法務省から認可を受けた専門の業者です。買掛金を支払っていないと取引先が依頼し、代行業者からコンタクトを取ってくるケースがあります。認可がなければ違法営業になります。もし、あなたが回収業者から買掛金の請求を受けている場合、その取り立て方法は法律に違反していないかを確認してください。 |
こんな感じです。
このタイトルとディスクリプションは非常に重要なものであると考えています。ユーザーにも検索エンジンに対してもです。正直、一昔前であればとくにタイトルですが、変更することに非常に抵抗がありました。それは変更をすることで大きく検索順位が変動してしまった経験があるためです。
ところが最近では、そこまでタイトルの変更に抵抗がなくなりました。変更することが良い結果に結びつくことが多くなってきているためです。そのため、今回設定しているタイトルも解析を見ながら今後変更していく可能性は大いにあります。
ただしですが、さすがにTOPページのタイトル変更は今でも躊躇してしまいます。今回このサイトもTOPページのタイトルを変更したのですが、それはまだ検索エンジンから大した評価を得てないためです。もしこのサイトに十分なアクセスがある状態で、さらに上を目指したいと考えた場合、TOPページのタイトル変更は恐らくしない、もしくは最後の手段として候補に入れるが実行する可能性は非常に低いとなるかと思います。
時折サイト内をスクレイピングしチェック
サイトは作っているうちに不具合が発生することがあります。
タイトルが似てしまったり、H1タグを入れていなかったり、ディスクリプションを書いていなかったり、リンク切れを起こしていたり・・・などなど。
そのようなミスやエラーを見つけるために、スクレイピングを行うようにしています。つまりサイトのデータを抽出してエクセルにまとめているのです。これにより思わぬところに発生している不具合を見つけることができます。
資金調達サイトのコンテンツ制作について
タイトルとディスクリプションに沿って、複数のライターさんに記事執筆をお願いしました。そして弊社ではそれ以外の中心となるコンテンツを作成しました。
文字だけではつまらないコンテンツとなるため、有料の画像サイトで画像を購入し、それぞれのページのTOPに設置、さらにはHタグごとに画像を設置しました。もちろん画像検索に引っかかるようalt設定もしました。
また記事の書き方は基本的に「結起承転結」となるようにしています。理由としては、まずすぐに答えを知りたいユーザーのために初めの段階で結論を、そしてその結論に至った理由をもっと詳しく知りたい人のために、その後の「起承転結」で説明するといったものです。
なるべく避けたいと思っていることとしては、「もったいぶったような文章」や「クイズのような文章」です。
といった感じです。そもそもその答えを知りたいからユーザーは検索しているわけです。なぞなぞを楽しむために来ているわけではありません。ユーザーはすぐに自分の疑問を解決させたいと考えて、検索エンジンを使用していると私は考えています。
このようなこともあり、もったいぶったような文章は避け、初めに結論。次から起承転結、といった感じのコンテンツ構成を心がけるようにしています。
さらに、サイト内の関連コンテンツに向けて内部リンクを設置していきます。これにより補足説明を他のページでも行うことができます。内部リンクを貼らずに、そのまま補足説明をするケースもあるのかもしれませんが、それだと文章が無駄に長くなってしまいますし(そもそも長いけど・・・)、補足説明が要らないユーザーもいます。ということで「もっと詳しくはこっちにあるけどお好きにどうぞ」くらいの気持ちで、内部リンクを設置しています。
というのとさらに大きな意味合いとしては、検索エンジンのクローラーに対しページからページへと円滑に巡回してほしいという思いがあります。
記事について サイトで最も重要な要素
サイトにおいて最も重要なのは「記事」だと思っています。そのため記事の書き方には自分なりのルールを設け、それに従って書いているつもりです。
たとえば前述している「結起承転結」で書いていくというのもルールの1つです。その他、文字数だったり言い回しだったり。
何でもよいとは思うのですが、自分なりの文章の書き方のルールを持つことは文章を円滑に書いていく上では大切なことだと思います。
文字数について 3000文字を基準としている
「文字数はどのくらいが良いのか?」
これはサイト制作をする上で意見が分かれるところだと思います。
私のあくまでも最低ラインは3000文字と考えています。そのためライターさんにお願いした文字数は「1記事約3000文字前後」でした。しかし実際には当サイト内のコンテンツの多くが3000文字を超えています。少ないもので約3000文字。多いものだと約1万文字を超えます。平均すると6000文字前後だと思います。
正直あまり文章量を多くしたくはありません。なぜなら私自身がよく分からなくなってきてしまうためです。あくまでも私の場合ですが、文章が長くなればなるほど、文章が散らかってしまうのです。まとまりが無くなってしまう傾向にあります。
ではなぜ長い文章にするのかというと、すべては検索エンジンに向けてです。「グーグルはコンテンツをどのように判断しているのか?」と考えたところ、1つの要因として考えられることが「コンテンツ内のテキストを読み取って評価している」という答えになるかと思います。
ある程度の文章量がなければ、グーグルに判断してもらう材料がないと私は考えています。このようなこともあり、グーグルへアピールするために、どうしても長めになってしまうのです。
あと、読み手のレベルがさまざまであると思うため、文章中の至る所に補足説明文を入れることがあります。誰でもわかるような説明文を入れるということは、その分だけ長文化してしまいます。
本来はコンパクトにまとめたいところではあるのですが、以上のような理由から長文化する傾向にあるのです。
記事の書き方 2つの書き方を採用
私は記事を作成するとき、主に2つの書き方をします。
1つは自由タイプ。もう1つは、箇条書きタイプです。どちらも書き終えた後の修正は必須です。
自由タイプは、何も考えず頭の中にある知識のみで書いていきます。頭の中にある知識を書いていくだけなので、スムーズに書くことができます。しかし何も考えず書いているため、文章が前後してしまったり、同じような説明が何度か出てきてしまったりとミスが多くなりがちです。
箇条書きタイプはまず初めに書きたいことを箇条書きにしていきます。すると文章を書く前に記事が完成した後の全体像が見えるわけです。
自分の頭の中が整理できているときには、自由タイプ。そうでないときには箇条書きタイプを採用していました。
どちらも言えることですが、文章を書いているときに不明点や疑問点が次々に出てきます。そのような時には該当箇所にチェックをしておき、その部分の情報収集を別途行っていきます。結果として自分の書いた文章について誰かに聞かれたときに分からないことがないようなレベルにしていきたいと思っています。
記事を外部発注する上での失敗
実は記事を作成する上で、失敗したと感じたことがいくつかあります。
今回の場合、複数のライターさんに記事執筆をお願いしました。そのため文章の表現方法がライターさんによって微妙に変わってきます。それらの統一のために、代表となるライターさんにまとめ役をお願いしたのですが、それでも私からしてみると、違和感を感じてしまう記事が出来上がってきてしまいました。
そこでライターさんから納品された記事を添削します。気になった箇所、疑問に感じた箇所をある程度指摘し、「〇〇という文章はどうでしょう?」といった意見を納品された文章に書いていきます。「赤を入れていく」といった表現だと分かりやすいでしょうか。
それに対してライターさんが修正をしていきます。そしてまた私の方で意見を出します。この繰り返しです。
この作業、意外と時間がかかってしまいます。
またすべてのライターさんに金融分野の知識があるわけではありません。頑張って調べてもらいながら書いてもらったのですが、それでも誤った説明になっている箇所が出てきてしまいます。
やはりこれらを修正するのに時間を要してしまいます。
記事を大量に作成すること自体はそれほど難しいことではありません。ライターさんに大量に発注すればよいだけの話です。ただし私が思う「質を担保した文章」を作成するのは本当に難しいことなのです。
- 「なぜそうなるのか?」
- 「上では白と言っていて、下では黒と言っているがどちらが正なのか?」
- 「注意して気を付けましょう・・・とあるが、何をどのように注意し気を付けた方が良いのか?」
などです。
私の書く文章の質が高いとは言いません。ただし、長年記事を書く生活をしているため、一般の人よりは文章を書くことに慣れているのは確かです。そのため私の物差しで測ってしまってはまずいと分かってはいるのですが、それでも作成した文章の至る所で気になるポイントを見つけてしまいます。
なるべく自分の時間を確保しようとして記事の外部発注に踏み切ったわけですが、結果として各記事の添削作業に多くの時間を取られることになってしまいました。
今後サイト制作をしていく上で、「どのようにすれば私の思うような記事を書いてもらえるようになるのか?」という点が大きな課題となると思います。
数打ちゃ当たる方式を取ろうとしていた
初めはライターさんの書いた記事をそれほど添削する気はありませんでした。なぜなら「記事を大量に入れて、アクセスが上がってきた記事を自分でしっかり書き直す」という「数打ちゃ当たる方式」を取ろうと考えていました。
ところが全然上手くいきませんでした。
やってみてわかったのですが私の性格上、納品された記事を見ていると無性に修正したくなってしまうのです。そして1記事修正を始めたら止まらなくなってしまったのです。
この辺りは気にせず、数打ちゃ当たる方式を突き進んでいたら、もっと自分の時間を空けることができたのかもしれません。
重複内容は統合も視野に
記事を数多く書いていくと、記事の内容が重複してしまうことがあります。気づいたら同じような内容になっていた・・・ということは意外とあるものです。
その際には、あまりにも内容が重複していると判断できるものについては、成績の良いページをオリジナルとして統合してしまうようにしています。成績とは検索順位やアクセス数のことです。ただし同じような内容であったとしても、ターゲットが異なったりと意図が異なる場合には、統合せずにそのままにしてあります。
この先しばらく運営し解析データがたまってきた段階で成績の良くないページについては、内容が重複気味のページと統合することになるかと思います。
記事を外部発注する上でよかったこと
記事を外部発注することで失敗と感じたことはありましたが、それでももちろん良いこともありました。
まず0を1にするのは難しいことです。1を2や3にするのはそれほど難しいことではありません。
つまり全く何もないところから記事を生み出すことよりも、すでにある記事を修正する方が私にとってはいろいろな気づきがあります。
自分の書いた記事はなかなか客観的になって見れないものです。ところが人が書いた記事は自分の先入観が全くない状態のなので、問題点を見つけやすいと思いました。
これにより「この表現では分かりにくい」「こっちの書き方にした方がよい」と判断しやすくなりました。
自分の意見を入れるが中立を意識
性格的なものかもしれませんが、記事を書く際にはある程度の知識を身に付けてから文章を作成します。
知識を身に付けていく段階で、その分野に関して自分なりの意見が生まれてきます。私の場合はですが、自分の意見は入れるようにしています。ただし強制的な表現にならないようにしています。
たとえば資金調達といえばさまざまな方法があります。ある事業者にとっては銀行融資がよかったかもしれませんが、ある事業者にとってはビジネスローンの方が都合がよいといったことがあります。つまり事業の状況や性格、事業者の考え方によって「ベストな資金調達方法」は変わってくるわけです。
なので一概にどの資金調達方法が良いとは言い切れないことがあります。このようなこともあり、自分の意見は入れるようにはしていますが、あまり強く表現しないようには心掛けています。とくに不確かな情報に関しては「断定表現」をできるだけ避け、不確かな理由を述べるようにしています。
自分なりの言葉遣いのルール
文章(文字)というのは、書き手の伝えたいことをそのまま正確に読み手に伝えるというのは、非常に難しいことだと思います。
それは単純に読み手のこれまでの生きてきた経験が異なり、さらには読解力も異なるため、同じ文章を読んでも全員が全員、同じ感想にはならないのです。
そのため全員を満足させることは初めから無理だと思っています。その上で、気を付けられるところは気を付けたいと思っています。それが言葉遣いです。なるべく口語と高圧的な表現は避けるようにしています。あくまでも私の基準です。
- 〇〇はとても大切なことです。これから説明しますのでよく読んで理解しましょう。
- いかがでしたか?〇〇なことが分かったと思います。
このような表現をどこかのサイトでも見たことがあるかと思います。ハッキリ言います。
なのです。もちろん個人差はあるかと思います。何が問題?と思う人もいることでしょう。私はこのような表現が苦手です。なのでこのような表現はなるべく使用しないように記事を作成しています。
結果として結構時間がかかっている
約60記事ほどがこのサイト内には入っています。記事の本数としてはそれほど多いものではないと思います。
10記事ほどは私自身が0から書きました。1記事書くのに大体3日ほどかかっています。記事を書くためにはある程度の知識を付ける必要があるため、実際にはもっと時間がかかっています。
約50記事はライターさんに書いてもらいました。要した時間は約3ヶ月ほどです。そして最終的な記事の修正は私自身が行いました。この記事のチェックが、修正にかなりの時間を取られることになりました。おおよそですが、1記事修正するのに大体3時間ほどかかりました。時間を見つけながらの修正作業でしたので、すべての記事を修正するのに3ヶ月ほどの時間を要しました。
また実は結構時間のかかることとして「サイト内の記事の整合性の調整」です。複数の書き手によって書かれた記事から構成されているサイトの場合、前述したように表現の仕方が違ったり解釈の違いが出てしまったりします。それをなるべく合わせようとすると物凄く時間がかかります。
あっち行ったり、こっち行ったり・・・。これが意外と大変な作業となりました。
リンクについて 2つの意味を込めている
SEOの話をするときリンクの話が必ず出ると思います。私のリンクに対する考え方と今回のサイトに対して行った施策について軽く紹介しておきます。
関連のあるコンテンツ同士をリンク
サイト内の関連のある記事同士をリンクでつなぐ作業は大切だと思っています。これには2つの目的があります。
1つは「ここを読んだ人にはこっちのページも読んでもらった方がもっと理解してくれそうだな、違った見方で理解してくれるだろうな。」という意味を込めてのリンクです。
もう1つはグーグルのクローラーを回す意味を込めてのリンクです。
基本的に1記事から3本前後の内部リンクを貼るようにしています。この数に特に基準があるわけではありませんし、記事によっては相当数の内部リンクを貼っている場合もあります。いずれにせよ、読み手に対し「ここにリンクがあった方が理解が深められそう」と感じた箇所にリンクを貼るようにしています。
プラグインやテンプレートの機能で関連記事同士をつなげるものもありますが、それらとは別でコンテンツ中に内部リンクを設置するようにしました。
また参考になりそうな外部サイトへのリンクも貼っています。
一昔前の話ではありますが、「なるべくページのパワーは外に漏らさない方がよい」という考え方がありました。「もし外部サイトへリンクを貼る場合にはnofollowを付ける」といった考え方もありました。
しかし私は数年前から、外部サイトへのリンクはnofollow無しで行うようにしています。その方が自然かなと思っているためです。もしサイト制作の知識がない人がサイトを作成したとして、nofollowタグ付けないと思うためです。そのタグの存在を知らないでしょうし。ではそのような人が良いサイトを作成した場合、グーグルは評価しないのか?といったらそんなことはないと思うのです。
サイトデザイン
キャラを前面に押し出したサイトにしたかった
今回のサイトのデザインは、知り合いのデザイナーにお願いすることにしました。そして一度、キャラを前面に出したサイトを作成したいと考えていました。「あのサイト=あのキャラ」みたいな感じでユーザーにイメージ付けができればよいと思ったためです。
発注したイメージとしては「キャラクターが売掛金や買掛金の問題を解決するもの。それなりにインパクトのあるキャラクターがよい。そしてキャラクターは3人ほど欲しい。メインで説明するキャラ、教わるキャラ、その他」といった感じです。
そして送られてきたデザインが現在のテイストでした。そして送ってもらったキャラのデザインをたたき台としいくつか要望を出した結果、現在の形になりました。
「なぜその色なのか?」
「ユーザーはそのイラストを見てここで伝えたい内容を連想することができるか?」
本当はページに適したイラストをすべてのページに設置したいと考えているのですが、このサイトでマネタイズができているわけではないため、予算をかけることができません。
ただしこの先、サイト解析を見た上で、とくにアクセスが多いページに関しては、順次、イラストを設置していきたいと考えています。
ちなみに現在は、カテゴリーごとにCSSで条件分岐で条件分岐を行いイラストを変えています。
スマホメニューのプラグインが上手く起動せずカスタマイズ
スマホの幅になったときに表示されるメニューですが、個人的に気に入っているのは「Mobile Menu」というプラグインです。
真ん中にロゴを表示することができ、左右にメニューを開くためのタップできるボタンを設置できるところが気に入っています。
ところがこのプラグイン。どうも不具合が発生してしまうのです。
プラグインの設定でいろいろ設定するわけですが、数日たつとデフォルトの状態、もしくはそれに近い状態に戻ってしまうのです。それがサイトによってこの現象が起こるケースと起こらないケースがあるのです。
他のプラグインを使用する選択肢ももちろんありますが、どうしても見た目が変わってしまいます。
ということで、同じようなメニューを作れないかとプログラマーに相談したところ、作ってもらうことができました。何よりも気に入っているのはスマホの幅にした時にメニューを開くと、画像を表示できるところです。恐らくできるはず・・・と思って発注したのですが、見事に実現してくれました。
資金調達サイトを作る上で大変だったところ
正直大変なところばかりでした。というのも冒頭でもお話しした通り、今までは基本1人でサイトを制作していました。1人で作成したほうがクオリティー面では低くなってしまうのですが気が楽です。また自分の能力の範囲内での制作となるため、修正する箇所はすぐに自分で手を付けられます。
ところが今回はそれぞれを役割分担して作業を進めたため、自分で作成するよりもクオリティーが高くなる一方、進捗の管理をしなければならないとともに、修正したいと考えた箇所を自分では手が付けられないという歯がゆさが出てしまいました。
では結局どちらが良いのかというと、これから大きなサイトを作成していくということであれば、間違いなく今回のようなやり方の方が効率が良いというのは確かです。
資金調達の分野があまりにも広すぎる
資金調達サイトを作成し始めてわかったことですが、非常に幅広い金融の知識が必要となります。その知識を何となくでも身に付けるまでに記事を書きながらですが、数ヶ月かかりました。
幸いにもこのサイトを制作する前にファクタリングの情報サイトを作成していたため、金融分野の知識を多少はかじっていたのですが、それでも大変苦労しました。
そのような話を知り合いのFPと話していたところ、「資金調達について幅広い知識を持っている人はかなり少ないと思う。何かしらの資金調達に精通した知識を持った人は多いが、網羅している人を見つけるのは難しいと思う」といわれました。
それほど難しい分野であると再認識したとともに、だからこそ網羅した情報が掲載されているサイトには価値があると改めて感じました。
コンテンツ修正・加筆
上記していますが、記事の修正作業は非常に大変でした。私自身がこだわりを捨て、どのような記事が納品されたとしてもすべて受け入れていれば大変な思いは全くしないと思います。
しかし長年サイトを作成、運営しているため、自分なりのスタイルが出来上がってしまっています。良くも悪くもこだわりがあります。そのため、自分のスタイルに合っていないものは、すべて修正したくなってしまいます。
これにより、修正作業に大きく時間を割くことになってしまいました。
内部リンク・外部リンク設置が意外と手間
それぞれの記事には内部リンクや外部リンクを設置しているわけですが、これが意外と大変な作業となります。
記事の中で「ここを読んだ人にはこっちのページも読んでもらった方がもっと理解してくれそうだな」と思った記事へのリンクを設置しているわけですが、つまりサイトの中に入っている記事をある程度把握しておかないと、どの記事へリンクを貼ればよいのか分からなくなってしまうのです。
そしてよく利用するであろう内部リンクのタグをあらかじめメモ帳に複数用意しておきました。そしてすべての記事を読み返し、リンクを設置したほうがよいと思った箇所に、メモ帳からコピーしペーストしていきました。
外部リンクに関しては、やはり記事を一度読み直し、「ここに他のサイトのリンクがあったら参考になるだろうな」と思った箇所に外部リンクを設置していきました。外部リンクの多くは記事の性質上「経済産業省」「中小企業庁」などが多かったです。ただしこれらの省庁のトップページへのリンクをするわけではなく、該当する記事が掲載されている下層記事へリンクを設置しました。
キャラクターの個性を途中で変更
当サイトの中では、キャラクターが吹き出しを利用して発言するようになっています。
初めメインキャラクターは、「丁寧な口調の社長」でした。ところが途中でデザイナーからもらったキャラクターを採用することになりました。それが「ターミネーター?」のようなキャラクターでした。
このキャラクターが丁寧な口調ではちょっと合わないと感じ、すべての言葉の語尾を修正していきました。
「〇〇ですよね」となっていたものを「〇〇だな」といった感じに変更していったのです。
初めからサイトのテイストがバッチリ決まっていれば、この作業は発生しなかったので反省です。
ちょっとした裏話 失敗は盛り沢山
サイトタイトルを変更している
実はサイトタイトルを途中で変更しています。基本的にサイトのタイトルはなるべく変えたくないという考えを持っています。それは検索順位に影響を与える可能性があるためです。
ただし一昔前に比べると、サイトのタイトルを多少変更してもサイトの順位にそれほど影響は出なくなったと思っています。それは下層ページが検索エンジンに重要視され、以前ほどトップページの重要度が高くなくなったと思われるためです。(あくまでも個人的意見です。)
そのように考えているため、そしてそもそも当サイトは検索順位でまだ良い成果を残せていないため、より適切だと感じるタイトルに変更しました。
また、サイトを作っていくうちに若干方向性が変わってきて、タイトルを変更せざるを得なくなったという理由もあります。
ちなみに結果としてですが、タイトルを変更される前はグーグルによって勝手にサイトのタイトルを変更されてしまっていました。私の意見ですが、グーグルが当サイトを判断したときに、私の考えたタイトルとコンテンツ内容がマッチしていないと評価されたのだと思います。(この現象は数年前からある現象です)
私の経験上、タイトルとコンテンツ内容がマッチしていないときや、コンテンツ内容が乏しい時などはとくに、グーグルによって自動的にタイトルが書き換えられやすいと考えています。
ちなみにですが、サイトタイトルを変更したら、変更したタイトルが検索結果に表示されるようになっていました。つまりグーグルがコンテンツから判断するサイトの内容とタイトルがマッチしたのだと私は勝手に思っています。
今後はライターを内製化したいと思っている
このサイトをここまで作成するのに、ライターさん数名に手伝ってもらいました。楽な面と大変な面がありました。
結論としては、大きなサイトを作成する際には私の性格上、ライターを内製化したほうがよいと思いました。どうしても外部のライターさんには気を使ってしまい、自分の言いたいことをストレートには表現できませんでした。
やはり顔の見える環境で直接指示ができた方がよいかと思います。そのため今後必要に応じて、直接ライターさんを雇用できればと考えています。
まとめ 地道にコツコツが一番の近道だと思う
ここまでが今回のサイトを構築する上で行ってきた施策内容です。書いたこと以外でもいろいろ施策はしているのですが、あまりにも専門的過ぎて省かせてもらいました。
そして今回の内容は、ある程度サイトを作成した経験のある人に向けての内容にしてあります。そのため一部の人にしか指示されない内容だと思います。
サイト制作であったりSEOについて裏技的な施策を期待していた方には、期待に沿えない内容となっているかと思います。ただ私の見解での話ですが、裏技的な施策というのは年々少なくなってきているかと思います。確かに一昔前はありましたが、今ではそのほとんどが通用しなくなってきているかと思います。結局は地道に自分の良いと思うコンテンツ作りが結果として近道なのかなと思います。
とはいえ矛盾した話になってしまいますが、中古ドメインを使い、さらに中古ドメインからのリンクを大量に貼って順位を上げている分野は今でもあります。
このサイトもようやくスタート地点に立てました。ここからが勝負です。ユーザーに対して有益と考えられるコンテンツを継続的に追加していきたいと思います。まずはここから1年、どこまで成長できるか試してみたいと思います。
もしこの記事が多くの人に支持されるようであれば、今後の施策内容やそれによってのアクセス数の推移などを定期的に公開していきたいと思います。