ビジネスローンで即日融資を利用することは可能です。そのため緊急時には、即日中に事業資金を調達することも可能となります。
会社運営にはお金がかかります。会社の事業を運営していく上で必要になるのが「事業資金」です。事業資金は会社の売上げから捻出されるのが一般的ですが、会社の業績によっては事業資金がマイナスになってしまうこともあります。
事業資金のマイナスは会社を倒産させる大きな要因になってしまうこともあるため、マイナスになりそうな状況の際には資金調達を行なわなければなりません。状況によっては支払日までの時間的余裕がない場合もあるでしょう。
ビジネスローンは金融機関や金融会社が提供しているローン商品です。証書貸付や手形割引、不動産担保融資などのローン商品に比べて短期間で資金調達できることが特徴です。
今回は事業資金を申し込んだ当日中に調達できる即日融資可能なビジネスローンの選び方、即日融資を高確率で成功させるための方法などを紹介していきます。
目次
即日融資できるビジネスローンの選び方
ビジネスローンを利用することで、即日中に融資を受けることは可能です。
ビジネスローンの特徴やメリット、デメリットについては「ビジネスローン・事業者ローンは審査が緩めでスピード融資 今すぐに応える資金調達の中でも優秀!」を読んでいただけるとわかりやすいでしょう。
ビジネスローンの種類にもいろいろあり、もし「即日融資」という条件を付けるとするならば、やはり選ぶべきは「ノンバンク系のビジネスローン」ということになるでしょう。
銀行系のビジネスローンは証書貸付に比べて比較的短期間で融資を受けられます。しかし、それでも申し込んだ当日に入金というのは難しいところがほとんどです。ノンバンク系のビジネスローンはビジネスローンの専門業者であることが多いです。審査から入金まで1時間以内という業者もあります。
注意すべきは以下の2つとなります。
- 金利
- 融資限度額の低さ
銀行系ビジネスローンに比べて金利が高く、また調達できる資金額も低い場合が多いです。即日融資を求めるのであれば「金利」と「融資限度額」を比較して検討した方がよいでしょう。
ビジネスローンでの即日融資を高確率で成功させる方法
ビジネスローンで高確率に即日融資を実現させるためには相応の準備をしなければいけません。
ビジネスローン会社へ電話するだけ、メールするだけでは即日での資金調達はできないのです。高確率に申し込んだ当日に資金調達するためには以下の項目を抑えておくとよいでしょう。
申し込む時間帯
いくら即日融資が可能なビジネスローンでも、申し込む時間帯によっては即日融資ができない場合があります。ほとんどの即日融資OKのビジネスローンでは
平日14:30までに契約内容の同意手続きをしていただいた場合、当日のお振込みによるご融資が可能
といった内容の但し書きがされています。この14:30という時間には振込を行なう銀行の都合もあるのです。銀行振込はATMや銀行窓口で行なわれます。当日の振込は窓口業務の終了時刻までに申し込んだ場合のみ、当日中の振込が可能です。
14:30までにと30分早く締め切りにしているのは、契約完了から振込処理などのタイムラグを考慮しているからです。15:00ギリギリだと、金融会社側の処理と銀行側の処理によっては当日付の振込にならない可能性が高くなります。
申し込んだ当日中に資金調達をしたいのであれば、申し込む金融会社の即日融資締め切り時間を確認するとよいでしょう。
必要書類の事前準備
ビジネスローンに限らず、会社として融資を申し込む場合には審査に必要な書類の提出を求められます。
即日融資を希望するのであれば、申し込む金融会社のホームページなどを確認、もしくは直接電話をし、申込時に必要な書類を事前に準備しておくとよいでしょう。
書類が1つでも欠けている状態では審査に通ることも、融資を受けることもできません。「書類を用意できない人物」と判断されかねません。
ビジネスローンで求められる書類は銀行の普通融資ほど多くありません。ほとんどのビジネスローンの申込で必要な書類には次のようなものがあります。
- 決算書(確定申告書) ※2期分
- 謄本
- 本人確認書類
金融会社によっては納税証明書などを求められる場合もあります。度のビジネスローンを利用するにしても、事前に必要書類をチェックし、完璧に揃えるようにしておきましょう。
申し込む金融会社の順番を決めておく
ビジネスローンを申し込むにあたり、もっとも早く資金調達をする方法は「一括申込である」という間違った認識を持っている方がいます。即日融資可能なビジネスローンを申し込む場合、一括申込ではなく1社ずつ申し込んだ方がよいでしょう。
ビジネスローンを扱っている金融会社は審査をする場合、必ず信用情報機関に問い合わせをした上で融資の可否を決めています。一括申込をした場合、一括申込をした事実が信用情報機関に記録されます。一括申込をした事実が金融会社に伝わってしまうと「貸倒れリスク」の可能性が高いと見なされ、当日中の資金調達はおろか、審査に落ちやすくなってしまうのです。
だからこそ、申し込む金融会社は1社ずつ、かつ審査スピードが早い順番で行なう必要があるのです。
入力ミスや記入ミスをしない
ネット申込や店頭申込の場合でも、即日融資をするならば申込ページ、申込用紙への入力ミスや記入ミスは厳禁です。審査の時間が長くなってしまいますし、もし審査中にミスが判明して書き直しや入力しなおしになると、さらに審査時間が伸びて即日融資が可能なタイムリミットをオーバーしてしまうかも知れません。
申込時の入力や記入は間違いのないように、落ち着いて行なうとよいでしょう。
他の即日融資可能な資金調達方法についても同時進行する
万が一ビジネスローンの審査にすべて落ちてしまった場合のことを考えて、他の即日融資可能な資金調達方法についても交渉しておくとよいでしょう。
受取手形を持っているのであればノンバンク系の手形割引業者への依頼を検討する。売掛金を持っているのであれば、ノンバンク系のファクタリングを検討するなどが挙げられます。
ビジネスローンだけが即日での資金調達が可能な方法ではないということを覚えておくとよいでしょう。
参照 手形とは支払い手段の1つ わかりにくい手形取引を簡単に解説
参照 ファクタリングでの資金調達が人気の理由 借金をしないで資金ショートを解決
申し込む際にはカードの発行も行なう
ビジネスローンの審査に通過すれば融資を受けることができます。その際にカードを作っておけば、好きなタイミングでコンビニエンスストアなどのATMからでもビジネス用の資金を調達することができます。
カードを作ること自体は意見が分かれるところです。カードを持っていればいつでもお金を引き出せる一方、いつでも引き出せることで借りる額が増えていってしまうという懸念です。
事業資金の管理をしっかりできるというのであればカードを作ってもよいかと思います。もしカードがあることで、次々に借金を増やしてしまうと思うのであれば、初めから作成しないほうが良いでしょう。作成したとしても自分の手の届かないところに保管しておくべきでしょう。
ビジネスローンで即日融資可能3選
即日融資可能なビジネスローンは種類が限られています。法人専門のところもあれば、個人事業主でも利用できるところなど、申込可能な会社が異なることを覚えておくとよいでしょう。
商品名 | 金利 | 融資限度額 | 金利タイプ | 即日振込の制限時間 |
---|---|---|---|---|
オリックスVIPローンカード BUSINESS | 6.00%~17.80% | 500万円 | 固定金利 | 14:30までに契約内容の同意をする |
プロミス自営業カードローン | 6.3%~17.80% | 300万円 | 固定金利 | 三井住友銀行とジャパンネット銀行は24時間振込可能その他の銀行は平日のみ14:50まで |
アコムビジネスサポートローン | 12.00%~18.00% | 300万円 | 固定金利※業歴1年以上 | 楽天銀行は24時間受付&振込可能ゆうちょ銀行は平日14:00までその他の銀行は平日14:30まで |
注意点として、いくらホームページ上に「即日融資OK」と書かれていても、事業資金として融資を受ける場合は審査に時間がかかるため、即日とは限らないケースもあります。事前準備をしても、希望金額などによっては翌営業日以降になってしまう可能性があることを覚えておくとよいでしょう。
怪しい業者には要注意
ビジネスローンには銀行系やノンバンク系が主となります。その他にも民間の会社が提供しているビジネスローンもあります。
今まで聞いたことのある名前や、まったく聞いたことのないようなものまでさまざまです。
一般的な話となりますが、銀行系やノンバンク系、または知名度の高いビジネスローンであれば、比較的安心して利用することができます。ところが聞いたこともないようなビジネスローンを利用する場合には注意が必要となります。悪徳業者が紛れている可能性があるためです。
貸金業登録が必要
ビジネスローンはお金を貸す商売であるため、貸金業登録が必須となります。
ところが中には、貸金業登録がされていないのにもかかわらず、お金を貸す行為を行っている業者があります。
そのようなことがあるため、今まで聞いたこともないような業者を利用する場合には、一応以下のページでチェックをしてみるとよいでしょう。
契約内容はよくチェック
ビジネスローンを利用する際には、必ず契約内容をチェックしましょう。どんなに急いでいたとしてもです。
契約書を確認するのは非常に面倒ではあるかと思います。それでもチェックを怠った結果、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。
よくありがちな話は「返済日」です。とくに初めての返済日は忘れがちです。お金を借りたことがある人であればよくわかっていることだとは思うのですが、返済を送れてしまうと遅延金を取られてしまいます。この遅延金の利率は通常の利率よりも一気に跳ね上がってしまうのです。
ビジネスローンにもよりますが、通常の利率が2%~15%程度だったとしましょう。それが返済に遅れてしまうと20%まで跳ね上がってしまうことがあります。このようなことも契約書には書かれています。
普段から習慣的に返済をしているのであれば忘れないのですが、初めて利用した場合には忘れがちとなってしまうのです。
また一般的な話ですが、お金を借りて返済で何かしらの問題を起こしていると、ブラックリストに載る可能性があるとされています。自分がブラックリストに掲載されているかどうかは信用情報の情報開示をすることによって確認することは可能です。たった1回の遅延でブラックリストには載らないとされていますが、明確な数字を公表されているわけではないため何とも言えません。
もし信用情報に傷がついているブラックの状態の場合、その先、資金調達を行おうと思ったとしてもかなり難しくなってきます。それはお金を貸す側は審査を行うときに信用情報をチェックするためです。
このようなことがあるため、返済日には気を付けるようにし、そのためには初めの契約をしっかり把握する必要があることでしょう。
ビジネスローンに限らず資金調達方法は複数検討しておこう
申し込んだ当日中に資金調達が可能なビジネスローンは、扱う会社によって利率や融資限度額が異なります。また、会社の経営状況によっては審査落ちする可能性もあるでしょう。
ビジネスローンに限らず、即日で資金を得られる方法はいくつもあります。ビジネスローンを検討する場合には、同時に他の資金調達方法についても検討するとよいでしょう。緊急で必要だからといって、焦って条件の悪い(利率が高いなど)ビジネスローンを申し込んでしまうと、あとから返済による負担が大きくなってしまいます。
まずは落ち着いて自社の財務状況の確認、そして資金調達方法の比較検討をしてからビジネスローンの申込を行なうとよいでしょう。